深みのあるイエローボディと赤いシートが絶妙なカラーバランスを演出。ショートスクリーンやレトロなハブブラシもポイントで、エンジンはダックス70用へ換装されている。

「もしもホンダ・フランスが開発していたら?」

テーマは「もしもホンダ・フランスが開発していたら?」。1960年代後半の“行燈カブ”を、フレンチポップな雰囲気へと仕上げている。

まずC100用のフロント周りやリヤフェンダーを移植し、ニュートップ製フロントフェンダー、ガンズガレージ製リムカバー、ダンロップ製ブロックタイヤなどを組み合わせて個性的にアレンジ。深みのあるイエローのボディと赤いシートの組み合わせも絶妙で、庶民的なカブに上品な華やかさを与えている。

エンジンはダックス70用へ換装。見た目だけでなく、走りの面でも余裕を持たせた仕様となっている。

当時モノと遊び心で“巴里スタイル”を演出

ガラス製のしましまシフトノブがアクセントに!クラシカルで遊び心のあるジョッキーシフトに仕上げている。

さらに、こだわりのアイテムを随所へ追加して差別化。シフトはジョッキー仕様とし、ガラス製のしましまシフトノブを組み合わせる。

ハンドル周りにはラッパホーンを装着。クラシカルな見た目だけでなく、思わず音を鳴らしたくなるような楽しげな雰囲気を演出する。

フランス国旗やエビスビールの木箱、ラッパホーン、チャイルドシートなど、当時モノを取り入れながら楽しげに演出。リヤに装着されたパリの原付用ナンバープレートは、フレンチブルーミーティングで手に入れたものだという。

ショートスクリーンやレトロなハブブラシも含め、ひとつひとつのパーツが車両のテーマを盛り上げている。単に古いパーツを並べるのではなく、カラーや配置まで含めて“フランスらしさ”を感じさせるのが見事だ。

オーナーは生粋のカブマニア

レッグシールドを留めるバンドに「アカシヤ書店」のロゴを追加してさりげなくPR。同店はオーナーが運営する、車やバイクのカタログ販売店だ。

ノブレス、つまり“気高い”という言葉が似合う装いで、センスは抜群。それもそのはず、オーナーは練馬区でモータースポーツ系の古書を扱う「アカシヤ書店」の店主さんだ。

このスーパーカブ70のほかにも、C65や赤カブなどを所有する生粋のカブマニア。車両の歴史や当時の空気感を理解しているからこそ、古さを押し出すだけではない、軽やかで楽しいカスタムに仕上げられているのだろう。

庶民の足として親しまれてきたスーパーカブに、上品さとユーモアを融合。見る人を自然と笑顔にしてくれる“巴里スタイル”の1台である。

ディテールチェック

下側に装着されたナンバープレートは、パリの原付用。フレンチブルーミーティングで手に入れたというアイテムで、“巴里スタイル”を象徴するディテールのひとつだ。
シャリィのカスタムでたまに見かけるアンダーボーン用のセンターシートを追加。これ、可愛い!
前後ハブには赤・白・青のトリコロールカラーを取り入れたハブブラシを装着。目立ちにくい足周りにも“おフランス仕様”の遊び心を盛り込んでいる。

撮影したのはこのEVENT!

「第25回 カフェカブミーティングin青山」
■日時:2022年10月16日(土)・17日(日)
■開催地:Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区※現在は休館)

2022年10月15日(土)、16日(日)にホンダ本社ビルで開催された「カフェカブミーティング青山」は、3年ぶりの開催ということもあり、心待ちにしていたカブ乗りが全国から集結。今回はエントリー台数を各日200台に絞って実施されたが、申し込み開始からわずか30分ほどで定員に達するという異例の人気ぶりだった。一般来場者も含め、多くの“カブフリーク”が会場を訪れた。開催中は、通りすがりの年配者や小学生からも「これカブなの? 素敵ねぇ〜」「うわっ、コレすごい!」といった声が聞こえ、世代を超えて多くの人がスーパーカブの魅力に引き込まれていた。
なお、Hondaウエルカムプラザ青山は本社移転に伴い2025年3月31日をで休館しており、同イベントは2024年が最後の開催となっている。


【モトチャンプ】