クラシックパターンやブロックパターンのタイヤが好まれる中、あえてスポーティなミシュランのパイロットMotoGPを装着。フロント70/90-17、リヤ80/90-17というギリギリのワイド化で、レトロなイメージを払拭する。

1年半放置された車両をギヤ1枚まで分解

働くバイクとしてはもちろん、庶民の足としてもガンガン使われるカブは、その使用感も文化として尊重される傾向がある。しかし、ここに紹介するスーパーカブ50は、そのような使用感とは真逆の美しさを追求する入魂のカスタム車。見えないスタンド裏まで徹底的に塗られており、輝くボディが視線をクギヅケにする。

オーナーのAKY-Sさんがこのカブを入手した時、車両は1年半放置された状態だった。タダでもらったという状況から、どれほどくたびれていたかは想像できることだろう。

放置車両を譲り受け、フルレストアを敢行! カブらしさを尊重しながら、シンプルかつローフォルムに仕上げた。レッグシールドをやや前のめりに固定することで、前傾姿勢っぽく見せている。

そんな不用品扱いされた状態からレストアするため、「ギヤ1枚までバラして組み直しました」というAKY-Sさん。磨いて、塗って、劣化したパーツはカスタムパーツでレストアしたという。

ただ元通りにするのもおもしろくないので、目指したのがシンプルで少しローフォルムなスマートスタイル。カブらしさを残しつつ、やりすぎ感のないカスタムにチャレンジした。

ブラックアウトとローフォルムでシンプルに魅せる

コンセプトとしてこだわったのは、ピカピカさせすぎないブラックアウトの美学。マフラー以外は徹底してブラックパーツをチョイスしながら、ボルトやナットも固定後に黒くペイント。ネジ単位でカラーコーディネートすることにより、メリハリのある美しさへと導いた。

レッグシールドを含むフロント上部を1cmほどカットし、KEPSPEED製バーハンドルキットを最低位置にマウント。ヘッドライトも低く固定してローフォルムに仕上げる。エンブレムはボディ同色に塗って一体化。

カスタムポイントとしてはカブカスタムの定番メニューになるが、レッグシールドを含むハンドルポスト周辺を10mmチョップして、ハンドルを低めにマウント。ヘッドライトも低く設定することで、ローフォルムに仕上げている。

マフラーはアウトスタンディングのモナカ管で、レトロかつ純正っぽい雰囲気に。リヤショックはシックなブラックが気に入り、ミニモト製モンキー用を装着。ブッシュを打ち替えてセットし、約20mmローダウンした。

サスペンションも20mmほどローダウンするが、あくまで実用を加味したレベル。ステップがアップポジションなのは前オーナーの転倒が原因だが、そのまま使用する割り切りでカスタム風に見せる。

推しカラーのマルーンと75ccエンジンで実用性も確保

エンジンは実用性を重視し、キタコのキットで75ccにボアアップ。スーパーカブ90のキャブレター、SP武川のCDIを装着して街乗りも快適だ。

カスタムシーンでは個性的なマルーンのボディカラーは、「推しキャラのテーマカラーなんですよ」というこだわりを表現。エンブレムまで塗装されており、メッキ部分をブラッシュド風に加工して光沢感を減らすなど、細部まで細かく手が加えられている。

廃車寸前の放置車から奇跡の逆転カスタムが楽しめると、ますますカブカスタムの沼にハマってしまいそうだ。

ディテールチェック

ハンドルはハリケーンの中でも低い設定のコンチ1を選択。通勤にも使用するため利便性を考慮し、デイトナ製スイッチボックスで左ウインカー操作へ変更。プッシュキャンセル式はスイッチが張り出すため、シンプルさを求めてあえて敬遠した。
前後のブラックリムは社外品で、加工なしでギリギリ入る2.15Jを選択。ハブをブラックにペイントし、RCBのブラックスポークで組み上げた。ニップルとチェーンのゴールドカラーがワンポイントという。
リヤフェンダーをカットし、ボディは推しキャラのテーマカラーであるマルーンにペイント。シンプルに徹し、シックな社外製ソロシートと小型のLEDウインカーを装着する。

撮影したのはこのEVENT!

「愛知カブミーティング2026」
■日時:2026年6月21日(日)
■開催地:Comas hui(愛知県知多郡南知多町内海)

海を望む南知多のロケーションで開催される人気イベント。全国から集まったカブヌシたちが愛車を並べ、交流やカスタム談義を楽しむ。ノーマル車からハードカスタムまで幅広い車両が集まるのも特徴で、知多半島の景色を楽しみながらツーリング気分も味わえる。会場全体にゆったりとした休日の空気が流れるイベントだ。

EVENT REPORTはこちら!

「日本一美しいロケーションのイベントかも!?」550台のスーパーカブが集結した愛知カブミーティング2026が最高すぎた! | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

海とヤシの木に囲まれたロケーションは南国リゾート!? 会場となったComas huiは、南知多・内海海岸の目の前に位置する人気スポット。 海沿いにはヤシの木が並び、青空との組み合わせはまるで南国リゾートのような雰囲気だ。 […]

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【モトチャンプ】