Q.強いGに対しても体をブレさせない方法とは?

A.左脚はフットレストで踏ん張りながら そのほかは力を抜いたリラックス状態で!

梅田講師の例。左脚はフットレストに伸ばし、状況に応じて力も入れて踏ん張る。身体のそれ以外の部分は力を抜き、かなりフリーな状態にある。高いGが掛かった場面でのシフトダウンなどは、体幹でも姿勢を保って行う。いかなる状況ででも身体をブレさせないためには、最後は体幹の強さがものをいう。

コツを具体的に話しましょう。

僕は運転中、前述のシートの合わせ方、体の預け方と、いずれも、できるだけ左足をフットレストに添えて、左脚だけに力を入れて踏ん張っています。

体幹を使うことで、かなり体をフリーにしています。左脚には多少、力を入れてもよい。そのほかの右脚や手、腕、体からはできる限り力を抜く。身体をブレさせない運転のための鉄則といえます。

それで僕は、街中もサーキットも走っています。ハンドルは9時15分の位置を最小限の力で握っています。

親指は立てず、ハンドルの外周に沿わせず、スポークの内側に入れています。これで丁寧に、正確にハンドルが切り込める。

医学的に親指を立てた握り方は必要以上に手に力が入り、細かい操作には向かないと思います。大舵角でも腕が伸びきらないように気をつけています。

クルマや場合によって、脚が窮屈になることがありますが、僕はそれでもハンドル操作を優先します。

コーナリングでは、僕の運転はCPに近づくほど、ハンドルを切る速度を上げている。最後は大舵角でクルマの向きをさっと変えて、コーナーの出口に向かいます。

それを確実にするには、しっかりハンドルが回せるポジションで座る。それが大原則です。

このポジションは慣れるまで違和感があるかもしれませんが、ドラテクのスキルを上げるためにも、モノにしていただきたい。

参考までに、多くの人の話を聞き、知識を吸収し、いろいろ試すのもよいですが、「いいとこ取り」はむしろ迷って、先へ進めなくなるケースも多いものです。誰かひとり自身の師匠を決めて、その師匠の運転を完全に真似るのが、意外にドラテク上達の早道になります。

クリップでの「最後のひと切り」
大舵角にも対応するポジションの決め方

コーナリングの肝になる、クリップ付近でのハンドルのもうひと切り。大舵角を与えても腕が伸びきらず、しっかり背中がシートに密着している理想的なドライビングポジション。

梅田講師の場合、直進状態と比べても、体の位置は変わらない。そのためには両手がハンドルトップまで届く位置(画像右)にシートを合わせる。両脚が多少窮屈になっても、ハンドル操作を優先している。日常の走行も通して、慣れておきたい。サーキットへ行ってからでは、すぐには馴染めない。


次回のドラテクQ&A Part1-④は『荷重移動は公道でも感じられる?』について

10月22日 19:10~配信予定 お楽しみに!


■REVSPEED

https://motor-fan.jp/publisher/revspeed/