7.0ps+前ディスク! セピアを一気にスポーツ化【1990年 セピアZZ】

セピアの6.8psに対してZZは7.0ps。フロントディスク、偏平チューブレスタイヤ、ボトムリンク式フロントサスペンション、リヤスポイラーまで加え、“走りのセピア”へ仕立てられた

SUZUKI セピアZZ|1990年発売

1989年に登場したセピアは、低いシート高とコンパクトな車体、大きなシート下収納を備えた使い勝手の良い50ccスクーター。その翌1990年(平成2年)、シリーズに追加されたスポーツモデルがセピアZZだ。

エンジンは、49cc空冷2ストローク単気筒で、セピアの6.8psから7.0psへパワーアップ。最大トルクも0.75kgm/6500rpmへ引き上げられ、走りを意識したキャラクターが明確になった。

もちろん、スズキだけに数字だけでは終わらない。フロントにはディスクブレーキを採用し、前80/90-10、後90/90-10の偏平チューブレスタイヤを装着。さらにボトムリンク式フロントサスペンションを組み合わせ、足周りまでスポーツ仕様に仕立てている。

外観もかなり分かりやすい。迫力のあるリヤスポイラーにチャンバータイプのマフラー、サチライトメッキを施したグリップエンドまで装備。セピアの実用的な雰囲気から一転、“ZZ”の名前にふさわしいスポーティな1台となった。

ホンダやヤマハにもスポーツスクーターはあったけれど、スズキは装備の盛り方や見せ方がどこかユニーク。速さだけではなく、「見た瞬間にスポーツモデルだと分かる」ことまで大切にしていたように感じる。

総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:7.0ps/7000rpm
最大トルク:0.75kgm/6500rpm
全長×全幅×全高:1660×635×995mm
重量:65kg(乾)
タイヤ:80/90-10/90/90-10
発売当時価格:15万380円(税込)

7.2psへ進化! 見た目も装備もさらに濃くなった【1993年 セピアZZ】

1993年の二代目ZZは、最高出力を7.2psへパワーアップ。大型リヤスポイラーにハイマウントストップランプを内蔵し、さらにスクーター初のフェンダーマーカーまで採用。速さだけでなく、存在感まで一段濃くなった

SUZUKI セピアZZ|1993年発売

Jリーグが開幕し、日本中がサッカー熱に沸いた1993年(平成5年)。セピアシリーズもフルモデルチェンジを受け、二代目へ進化した。

新型はコンパクトなボディや、フルフェイスヘルメットを収納できるシート下スペースといった使いやすさを受け継ぎながら、外観を大きく刷新。異形ヘッドランプとフロントウインカーによって、初代よりさらに精悍な顔つきになった。

そしてZZのエンジンは、ついに最高出力7.2ps/7000rpmへ。最大トルクも0.76kgm/6500rpmとなり、90年代スポーツスクーターの高性能化を象徴する数字へ到達している。前80/90-10、後90/90-10というタイヤサイズは継承され、チャンバータイプのマフラーも装備した。

二代目ZZで、いかにもスズキらしいのはここから。大型リヤスポイラーにはハイマウントストップランプを一体化し、さらにスクーターでは初となる「フェンダーマーカー」まで装備した。

馬力を0.2ps上げるだけなら、数字の話で終わる。でもセピアZZは、スポイラーを大きくし、灯火類まで工夫し、ひと目で“普通のセピアじゃない”と分かるところまで作り込んだ。こういう少しクセのある装備こそ、90年代スズキのスポーツスクーターらしさだったのかもしれない。

総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:7.2ps/7000rpm
最大トルク:0.76kgm/6500rpm
全長×全幅×全高:1670×665×1025mm
重量:69kg(乾)
タイヤ:前80/90-10/後90/90-10
発売当時価格:16万3770円(税込)

※この記事は月刊モトチャンプ2025年12月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】