ポストスポーツカーの遊べるクルマ選び ルノー・トゥインゴGTとルーテシアR.S.を比べて悩んでみた。かつてAE86に乗っていたスポーツカー好きのおじさんの車選び。
- 2018/07/24
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MotorFan編集部
車選びは迷っている時が一番楽しい、というのはよくある話ですが、今回はフランス車2台を比べた時のお話しを少々……。
PHOTO◎折原弘之(Hiroyuki Orihara)、平野陽(Akio Hirano)
自動車専門誌の編集者という職業柄、クルマ選びの相談を受けることことは少なくありません。得てして相談する側は決め打ちなのですが、まあ背中を押して欲しいという意味で結論ありきの相談となるのはお約束です。「押すなよ、押すなよ」ってダチョウ倶楽部じゃないんだからと思いつつ、いつも、しっかり押して日本市場の販売台数向上に貢献しています。
ですが、先日の相談には少し悩ましいものがありました。それはルノー・トゥインゴGTと同じくルノーのルーテシアR.S.どっちがいいかな?という内容です。似たような車種で迷うなぁと思いつつたしかに並べて較べると、それぞれに悩ましい魅力と強烈な個性を持っていたので、その時作った比較メモを開陳します。

希望はそこそこ走れて、経済的にも優れ、しかもちょっとスタイリッシュだとうれしい。この“ちょっと”走れてというのが一番こだわりが強く、単純に速いというだけではなく、走らせて楽しい要素が一番重要とのことなので、それを踏まえてトゥインゴGTとルーテシアR.S.でそれぞれの要素に分けて考えてみました。
■トランスミッション
ルーテシアR.S. ★★★ 6速DCTのみ。
エンジンがどうとか言う前にクラッチを踏む作業があるかどうかが大事ということで。EDC(DCT)の変速は今どきの欧州車的に、しっかり、かっちり無駄なく変速するけど、趣味的に乗るクルマならMTがいいかな。奥さんも免許はいちおうMT免許でぶーぶー言いながらも乗ってくれるそうです。
■エンジン
ルーテシアR.S. ★★★★ 1618cc直4ターボ 最高出力147kW(200ps)/6050rpm、最大トルク240Nm/1750rpm
とはいえエンジンはクルマの魅力を決定づける大切な要素。最高出力で2倍とかってなると、ほとんど別物の動力性能を持っていることになるので、普通に頑張って走ると、ルーテシアR.S.にトゥインゴGTはついて行けません。
■サイズ
トゥインゴGT ★★★ 3630×1660×1545mm
ルーテシアR.S. ★★★ 4105×1750×1435mm
いわゆるAセグとBセグなんて言われたりしますけど、立派になったルーテシアはちょっと前のCセグハッチバック的な位置づけになっており、それと比べるとトゥインゴはいかにもパーソナルカー的な感じです。今回の案件で言えばそれでもOKなのでこれはこれでどちらでもいいか。
■車重

ルーテシアR.S. ★★★ 1290kg
このボディサイズで300kg近い車重の差はいかんともしがたい差になるものの、そもそもトゥインゴ自体も重いですね。1000kg超えは今どきスズキ・スイフトスポーツ(970kg)とかから考えるとやや、いや、かなり重い。とはいえ今回はフランス車でオシャレにテニスに行きたいからスイフトスポーツではダメだそうです。あと1t切ってると重量税も違ったりするのですが。
■走り
ルーテシアR.S. ★★★★
もちろん走りはルーテシアR.S.が圧倒的なのはいうまでもありません。トゥインゴと比べれば圧倒的にワイドトレッドだし、ローンチコントロールまで付いていて、0→100km/h加速で6.6秒とかですから(トゥインゴGTは9.7秒)、かなりの俊足です。でも味という点ではエンジン使い切っている達成感はトゥインゴもなかなか。
■室内
トゥインゴGT ★★★★
ルーテシアR.S. ★★★★
ポップな雰囲気を残したトゥインゴに対して、クールでドイツ車的かっちり感を出したルーテシアは好みの分かれるところ。まあデザインは好みですから。乗車定員は4名乗車のトゥインゴに対してルーテシアは5名乗車。でも、これもパーソナルカーと割り切れば、ネガにはならないでしょう。
■駆動

ルーテシアR.S. ★★★ FF
ここまで読んでいただいた方にはもう結論が読めていたかもしれませんが、この駆動方式が結局一番の肝となりました。そう、トゥインゴはこのボディサイズでRRレイアウトなのです。今どきリアエンジン車って新車で選べるものはあまりありませんから。ルーテシアの圧倒的動力性能とBセグなのに冠婚葬祭に使える万能さ加減はたしかに魅力ではありますが……。
■結論
そんなわけでいろいろ総合的に(恣意的に)判断して、結局トゥインゴGTを選んだそうです。憧れのRR、にしては少し馬力が物足りないかもしれないけど、オシャレで運転して楽しいという両立は価格も含めてなかなか成立しないですから。これからも、昔走ってたオジサンがちょっと遊べるパーソナルカーに帰ってくるという案件は相談がありそうですね。
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