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ミツビシ自慢の4輪制御技術を学び、体感する 雲泥の差とはこのこと。乗ってすぐわかる、三菱新型デリカD:5の進化!(雪上で)

  • 2019/02/14
  • Motor Fan illustrated編集部
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新旧を比較すると、新型の進化レベルは歴然だった! 雪上での評価だが、期待を裏切らない出来だと思う。

現行デリカD:5のユーザーが「思わず買い換えたくなる」ようなクルマにするのが、新型デリカD:5の開発目標だったという。そう聞いたのは、新旧を乗り比べて衝撃を受けた後だった。開発に携わった当事者が「現行ってこんなに……」と首をひねるほどだったので筆者が驚いたのも当然で、雲泥の差とはこのことである。


TEXT:世良耕太 @Kota Sera PHOTO:MFi/三菱自動車

走り出した瞬間、現行と明らかに違うどっしり感(安定感)に驚く。

 新型デリカD:5を北海道の雪道で走らせた。4WDの「走破性」を確認するのが目的の特設コースで走らせたので、乾燥舗装路では乗っていない。だから、印象には偏りがあるかもしれない。限定された条件での試乗だったが、それでも、印象はまるっきり異なった。

 ひと目見た瞬間、新型は「新しくなった」ことがわかる。もっと新しさを感じるのはドアを開けて室内に入り込んだ瞬間で、新旧の差は、使い込んだ合宿所と最新ホテルのインテリアくらい落差がある。新しい物を目にした途端に「現行」が一気に古くさく見えることはままあるが、デリカD:5がまさしくそうだった。ワンランクどころではないレベルで質感が上がっている。

油圧パワーステリングから、電動パワーステアリングに変更したことで、30%操舵感が軽減されているという。
 動かしてみて、もっと驚いた。ステアリングのひと切りで新旧の違いははっきりわかる。乗車前のレクチャーで軽い衝撃をすでに受けていたのだが、現行モデルは油圧パワーステアリングだった(ある意味貴重だ)。新型はデュアルピニオン式の電動パワーステアリング(EPS)に変わっている。新型に先に乗って現行に乗り換え、動かした途端、「重たっ」とつぶやいてしまった。


 最新のEPSに慣れてしまったせいだろうか。開発に携わった技術者に話を聞いてみると、「世代的な話もあるかもしれませんね。社内でも若手に乗ってもらうと、『パワステってこんなもんでしょ』という反応が返ってくるのですが、年配からは『ちょっと軽くないか?』という声が挙がりました」とのことだった。最終的には、競合他社も参考にしながら「三菱自動車が求める姿」にまとめたという。

 別に筆者の感覚が若手の部類に入ることを言いたくてこのエピソードを引き合いに出したわけではない(のですよ、ホントに)。新旧を乗り比べてみると、断然新型のほうがいい。「軽い」というのは相対的なもので、実際にはほどよく、むしろ現行が重く感じるのだ。現行モデルが現役のころは何の違和感も感じていなかったのに(インテリアの質感についてもそうである)、新型に触れた途端「何だこれ」と感じてしまうのだから不思議なものである。

ボディは基本キャリーオーバーだが、フロントエンドを見直し、構造合理化によって骨格変形を抑制した。これによりフロントにしっかり感が増し、操舵に対して4輪制御が介入した時の動きも掴みやすく、コントロールがしやすかった。
 動きもまるで違う。試乗コースの一部にはスキーのモーグルのような、こぶが連なった区間が設定されていたが、その区間を通過したときの現行モデルはお祭り騒ぎのような状態だった。ちょっと大げさに表現すればロデオである。一方、新型デリカD:5は同じコースを走っているとは思えないほど、車内は平静を保っていた。やや高いペースでマウンドを乗り越えた後の縦揺れの収束も、新型は圧倒的にいい。

 ひょっとして「あえてくたびれたクルマを持ってきた?」の問いに、「そんなことありません。18モデル(18年型)です」との答えが返ってきた。こんなに違うのか……。

 フロントはボディ骨格に手を入れて剛性を高めた。舵を入れたときの反応が良くなっているのは、この効果とデュアルピニオンEPSの効果だろう。リヤはダンパーのサイズを上げたということだった。ひと言で表現すれば、新型はたくましさが増している。


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