停止時間は6分まで? 長すぎるアイドリングストップに要注意〈ルノー・メガーヌGT長期レポートVol.12〉
- 2019/08/23
- MotorFan編集部 小泉 建治

納車から3カ月が経ち、順調に距離を重ねているMFメガーヌ号。とくに問題らしい問題も発生していないのだが、ひとつだけ気になっていることがある。長い時間アイドリングストップしていて、再始動してくれなかったことが三度あったのだ。
レポート日:2019年8月23日
オドメーター:6276km
TEXT&PHOTO●小泉建治(KOIZUMI Kenji)
安全機能なんだけれど、初めてだとちょっと焦る
しなやかなサスペンションとフッカリ快適なシート、そして4コントロールがもたらす快活な身のこなしによって、編集部でも引っ張りだこの人気となっているMFメガーヌ号。
とくに故障や不具合もなく、平穏無事な日々を送っているが、ひとつだけ気になっていることがある。
これまで二回ほど、アイドリングストップから再始動しないことがあったのだ。
最初はとても驚いた。信号が青になったのでブレーキから足を離しても、エンジンが再始動しない。慌ててスターターボタンを押そうにも、シフトレバーが「D」に入ったままだからエンジンは掛からない。
「P」に入れ、スターターボタンを押して始動させ、「D」に入れてようやく発進。手を挙げ、ミラー越しに後続車に謝罪する。
発生した二回の状況に共通しているのは、異様に長い信号待ちだったこと。五叉路などの大きな交差点で、一番細い道から出ようとしていたときなど、赤信号で待つ時間が長い状況だったときだ。
停止状態があまりに長いということで、「これは信号待ちではなく、完全停車状態である」と車体側が判断し、安全機能が働くのだろう。
まわりのスタッフに聞いてみると、編集部の福永も同じ経験をしているという。ほかのスタッフはそんなことは起きていないとのこと。
つまりこれまで、三回ほど発生していることになる。
では、その現象が起こるまでの流れを説明しよう。

上の写真は、アイドリングストップ機能が適正に稼働しているときの表示。スピードメーターの左下に、丸で囲われた緑色の「A」の文字が点灯している。

アイドリングストップ機能が停止し、エンジン再始動のスタンバイが切れると、「A」のマークが消え、チェックランプが付く。普段、エンジンを掛ける前に電源をオンにしたときと同じ状態だ。
ただ、暗い夜ならまだしも、明るい昼間はメーター表示の微妙な変化には気づきにくい。

ブレーキを離しても、当然ながらエンジンは掛からない。そこでメーターを見ると「セレクターを『P』に入れ、スターターボタンを押せ」と出ている。
指示通りに操作すればエンジンは難なく掛かり、発進できる。
もちろんこれは誤発進を防ぐための安全機能だが、知らないでいると最初はかなり焦る。
そこで、とりあえずどれくらいの時間が経つと安全機能が発動するのか、正規ディーラーで聞いてみた。
すると、確かにそういった機能はあるのだが、具体的に何分間なのかはメーカー側から明示されていないとのこと。
というわけで、計ってみた。
パーキングエリアの駐車スペースに止め、エンジンが途中で掛かってしまわぬようエアコンをオフにし、ブレーキを踏み続けて表示が変わるのを待つ。
すると6分5秒で、アイドリングストップ機能が停止! ブレーキペダルから足を離してもエンジンが再始動しなかった。
6分……けっこう長いな。そんなに長い信号待ちなんてあるのか? だが実際に三回、発生しているのだから、あったのだろう。
もちろんこうした安全機能は、メガーヌGTに限らず多くの車種に組み込まれているはずだ。自分の愛車がどれくらいのアイドリングストップ時間で安全機能が発動するか、一度調べておいたほうがいいかもしれない。
とりあえずメガーヌGTのオーナーのみなさん、アイドリングストップ時間が5分を越えそうになったら軽くブレーキを緩めてエンジンを再始動させ、また強く踏み込んで待機、っていうのがオススメです。
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