1.8ℓ直噴リーンバーンターボ! 次期スバル・レヴォーグから始まるスバルのパワートレーン戦略を予想する
- 2020/05/15
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MotorFan編集部 鈴木慎一

今秋にも登場する予定のスバルの次期レヴォーグ。SGPの進化版+新開発1.8ℓ水平対向4気筒ターボエンジンのレヴォーグはどんなクルマになるのか? スバルのパワートレーン戦略を予想してみる。
次期レヴォーグから始まるスバルのパワートレーン変革を(勝手に)予想する
スバルのスポーツワゴン、レヴォーグがこの秋にフルモデルチェンジを受ける。プラットフォームがSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)に切り替わり、SGP化も最終段階を迎える。
レヴォーグの次にはレヴォーグのセダン版であるWRXがそう遠くない将来(2021年?)に登場するだろう。
ここでは、スバルがすでに発表している資料と現行エンジンラインアップ等を考えあわせた予想してみる。
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この次期レヴォーグが搭載するのは、新開発1.8ℓ水平対向4気筒直噴ターボだと発表されている。わかっていることは
・新開発
・排気量は1.8ℓ
・リーン燃焼
・熱効率40%以上
・圧縮比UP
である。
まずは、現在のレヴォーグが搭載しているエンジンを見てみよう。
FB16DIT

FB16DIT
排気量:1599cc
ボア×ストローク:78.8mm×82.0mm
圧縮比:11.0
最高出力:170ps(125kW)/4800-5600rpm
最大トルク:250Nm/1800-4800rpm
燃料供給:DI
使用燃料:レギュラー
FA20DIT

排気量:1998cc
ボア×ストローク:86.0mm×86.0mm
圧縮比:10.6
最高出力:300ps(221kW)/5600rpm
最大トルク:400Nm/2000-4800rpm
燃料供給:DI
使用燃料:プレミアム
の2機種のエンジンをラインアップする。
次期レヴォーグのエンジンはモデルチェンジ当初は1.8ℓ水平対向4気筒直噴リーンバーンターボのみだが、追って新開発1.5ℓ水平対向4気筒直噴ターボ(リーン燃焼コンセプトを採るかどうかは不明)が投入されると噂されている。
ここで1.8ℓと1.5ℓのふたつの新開発エンジンが登場するわけだ。
1.5ℓ水平対向4気筒直噴ターボは従来の1.6ℓFB16DIT(170ps/250Nm)の代替エンジン
1.8ℓ水平対向4気筒直噴リーンバーンターボは従来の2.0ℓFA20DIT(300ps/400Nm)の代替エンジン
ということになる。
まずは、現在のスバルの販売比率やモデル比率を見ていこう。
2019年暦年の生産・販売実績によると世界販売台数は前年比2.0%減の104万1712台だった。
これを地域別に見るとこうなる。

販売は圧倒的に北米に依っている。アメリカとカナダを足すと全体の71.7%。日本が13.5%だから、日・北米で85.2%となる。
つまり、スバルが意を払うマーケットは、まずは北米ということになる。
次に、モデル別販売比率だ。

インプレッサ(32.2%)
レガシィ(26.0%)
フォレスター(26.0%)
アセント(6.7%)
となっている。この4モデルで全体の90.9%を占める。
それぞれのモデルの搭載エンジンはこうなっている。

となると、レヴォーグ、WRX、BRZなどのモデルはスバルにとって主流モデルではないことがわかる。レヴォーグに至ってはわずか1.5%に過ぎない。だから次期レヴォーグがどんなエンジンを積もうが大勢には影響しない……というわけではない。
現在のエンジンラインアップを表にまとめてみた(仕向地によってスペックには違いがある)。

スバルには、1.6ℓ2機種/2.0ℓ3機種/2.4ℓ/2.5ℓの7機種ものエンジンが存在する。ディーゼルと6気筒がラインアップ落ちしたものの、スバルの規模で7機種のエンジンは多い。
このエンジンラインアップが次期レヴォーグ搭載の新開発1.8ℓエンジンを皮切りに整理されていくと予想する。
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