お便り レーシーなワイヤリングのやり方を教えて! の件

投稿者:大阪府/ベラチエさん

チェンの回答

レースマシンのオイルや水周り、ブレーキ系の重要なボルトに脱落防止のために施されるワイヤーロック(ワイヤリング)。レースに参戦しているチェンは、当たり前のように行っている作業のひとつだけど、カッコイイからストリートでも応用したいところだよね。そこで今回はワイヤリングをするときのポイントを伝授!

ワイヤーの素材はステンレスが使いやすい。専用のものもあるんだけど、容量が多くて高価だから、ホームセンターで売っている小分けのステンレスワイヤーでもOK。バイクだとΦ0.6くらいの太さがオールマイティに使えて便利だよ。

ボルトについてだけど、小さなボルトにワイヤーを通す細い穴をあけるのはけっこう難しいので、社外製の穴あき済みボルトを用意するのがお手軽。自分で穴をあける場合はΦ2.5mmのドリルを数本用意しておくと安心だ。細いドリルはすぐ折れちゃうからね。

ワイヤーを通したら写真のワイヤーツイスター(数千円から購入可)があるとレバーを引くだけで簡単にワイヤーを捩じっていけるので、手早くキレイにできるけど、ない場合はラジオペンチを使ってやることもできる。

ワイヤリングをするときは

1: ねじを締める方向に引く。

2:巻き数はΦ0.6のワイヤーの場合は1インチ(25.4mm)あたり10巻きくらい。 

3:ワイヤーの切れ端はくるっと丸めて手に刺さらないようにする。

ワイヤーが緩んでいるとだらしなく見えるからと、ワイヤーを引っぱり過ぎるとちぎれてしまうこともあるので注意。ワイヤーロックを覚えると、ハンドルグリップの周り止めや、ホースの抜け止め等々、応急処置的な用途にもいろいろ使えて便利だよ。

ワイヤリングのやり方とおすすめの場所

オイルを入れるフィラーキャップや、ドレンボルトなどはレースレギュレーションでもワイヤリングが指定されている箇所。そのため実用と見た目を兼ねたおすすめの場所だ

ロードレースなど格式の高いレース車両に施される、ブレーキ周辺のワイヤリング。ブレーキキャリパーの緩み防止としての役割を持つ。あらかじめ穴の空いたボルトも売られている。

ハンドル周りもワイヤリングできる箇所は

多い。グリップをはじめ、ブレーキレバーの取り付けボルトやブレーキホースのバンドなどにも行う。

画像が一般的なワイヤーツイスター。ニ本のワイヤーを掴んだまま、クルクルとねじってくれる便利ツールで、3000円~買えるので一つ持っておくと便利。

まとめ

● マスターすれば、安全性&ドレスアップ効果〇

● 車両トラブル時の応急処置にも使えるよ

著者紹介 チェン

元レースメカニックで、カスタムビルダーや二輪誌編集部員のキャリアを持つ。現在はスーパーモトのレースに参戦し、ハイエースで全国を飛び回っている。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年5月号を基に加筆修正を行っています