ベントレーの最高級クラフトマンシップが集約された「ベンテイガ EWB」

ベントレーの新たなるフラッグシップ「ベンテイガ EWB」で50%のオーナーが選択した絢爛豪華な室内とは?

いよいよ製造がスタートするベンテイガEWB。英国・クルーのベントレー本社工場において、熟練した職人が132時間をかけてハンドメイドで製造する。
いよいよ製造がスタートするベンテイガEWB。英国・クルーのベントレー本社工場において、熟練した職人が132時間をかけてハンドメイドで製造する。
ベントレー ベンテイガのロングホイールベース仕様「ベンテイガ EWB」の生産が、夏季休暇明けに英国・クルーの本社工場でスタートすることが決まった。これを受けて、ベントレーはベンテイガ EWBに導入された最高級インテリアの一部を紹介している。

Bentley Bentayga EWB

熟練した職人が132時間をかけて生産

いよいよ製造がスタートするベンテイガEWB。英国・クルーのベントレー本社工場において、熟練した職人が132時間をかけてハンドメイドで製造する。
いよいよ製造がスタートするベンテイガ EWB。英国・クルーのベントレー本社工場において、熟練した職人が132時間をかけてハンドメイドで製造する。

ベンテイガのホイールベースを180mm延長したベンテイガ EWBは、世界最高級のラグジュアリーと技術的革新性を兼ね備えた、ベントレーの新フラッグシップモデルとしてデビューを飾っている。

まもなくクルーのカーボンニュートラルな工場において、ベンテイガ EWBは1台当たり熟練した職人が132時間もの時間をかけて生産される。ロフトキルトや複雑なパネルやオーバーレイを惜しみなく使い、ベントレーが誇る「ダイヤモンドイルミネーション」とともに、唯一無二の存在感を放つことは間違いない。

ベンテイガEWBをオーダーした50%以上のカスタマーが「エアラインシートスペシフィケーション」か「ダイヤモンドイルミネーション」を、約30%がパネルにオプションの塗装やメタルオーバーレイをオーダー。この事実はクルーにおけるクラフトマンシップの重要性を示していると言えるだろう。

精緻に織り込まれたダイヤモンドキルト

ベントレーが考える最高の室内空間が用意された「ベントレー ベンテイガEWB」。
インテリアに採用された「ダイヤモンドキルト」は、デジタルクラフトマンシップと、伝統的な技術を融合することで、ベントレー史上最もソフトなロフトキルトを実現した。

ベントレーの特徴的なダイヤモンドキルトは、ドラマチックでコンテンポラリーな新しいデザインに生まれ変わった。すべての優れたデザインと同様、仕上がりはシンプルに見えるが、その背後にある細部へのこだわりがベントレーのインテリアの特徴を集約している。

デジタルクラフトマンシップと精緻なテクノロジーを駆使してデザインされており、シート上部のシンメトリーなパターンは、中央から離れるにつれダイヤモンドが横長になる。一方、ドアにはアシンメトリーなパターンが施され、ドアとリアキャビンの長さを強調する。

各ダイヤモンドの中には、傷のないレザーに直径1㎜に満たない小さな穴が開けられた。全体として美しいデザインになるよう、ベントレーのインテリアデザイナーがひとつひとつの穴を、デジタル処理で正確に配置するデジタルクラフティングプロセスで作られている。

レザーに穴を開ける加工をした後、特別な刺繍用機械でダイヤモンドのステッチが施される。この機械は内蔵されたカメラで穴のパターンを解析し、ステッチのラインが穴のダイヤモンドと完璧に等間隔で平行になるようにしている。これらの工程によって、美しくエレガントでユニークなデザインが生み出されるという。

より繊細でラグジュアリーなフォルムとするため、より細い糸(通常はベントレーのロゴ刺繍で使用)とより小さなステッチ(通常の半分の長さのステッチ)を使用。糸を変えたことと生産工程の改善により、今まで以上に柔らかいタッチのロフトキルトの製作が可能になった。この工程は2019年発表のコンセプトカー「EXP100GT」のドアとシートのキルティングから導入されている。

1/10㎜以下の誤差で成形されるウッドパネル

ベントレーが考える最高の室内空間が用意された「ベントレー ベンテイガEWB」。
ベントレーの最高級モデルのダッシュボードには、ウッドパネルが採用されてきた歴史を持っており、ベンテイガEWBにも1/10㎜以下の誤差で成形され磨かれたウッドパネルが導入されている。

1921年のベントレーの生産開始以来、最高級グランドツアラーにはウッド製ダッシュボードが取り付けられてきた。近年、ベントレーのウッドショップのスキルは有名家具メーカーと同等であることが認められている。エシカルかつサスティナブルなウッドパネルが、ベントレーのインテリアに使用されてていることは、業界内でも認知されている。

1/10㎜以下の誤差で成形され磨かれたウッドパネルは、複雑で美しい自然の贅沢をキャビンにもたらす。使用されるウッドパネルは10時間以上かけて製作。今回、クラス最高級のSUVとして初めて「メタルオーバーレイ・イン・ベニア」が採用されることになった。

このオプションは、助手席のフェイシアパネルと4つのドアに取り付けられる。この複雑なデザインは、厚さ0.07mmという非常に薄いブラッシュドメタルバッジで構成。インレイのデザインは、フォトエッチングと呼ばれるプロセスで作成される。非常に繊細なデザインのステンシルを金属に貼り付け、紫外線照射とラミネートの現像という中間工程を経て、本工程で必要ない部分の金属を化学的にエッチングし、インレイデザインのみが残される。

エッチングは手作業や材料の切断がほとんどないため、破損のリスクが少なく、非常に高い精度が得られる。その後、それぞれのバッジはベニヤの表面の正確な位置に手作業で接着され、ラッカー仕上げとポリッシュ仕上げが施される。

68個のLEDが作り出す特別な演出

ベントレーが考える最高の室内空間が用意された「ベントレー ベンテイガEWB」。
オプションとして用意された「ベントレーダイヤモンドイルミネーション」は、1mmの穴から68個のLEDが発光し、室内を美しく演出する。

ベンテイガ EWBには、印象的でエレガントなオプションとして「ベントレーダイヤモンドイルミネーション」が導入された。このイルミネーションは、ドアパネルのレザートリムに開けられた直径1㎜の小さな穴から、合計68個のLEDが発光する。

イルミネーションの輝度とカラーは、インフォテインメントシステムとタッチスクリーンリモートでコントロールすることが可能。この機能はムードライティングと連動しており、車内全体で光の色と強さを一定に保つことができる。このドラマチックな機能により、特に夜間の車内の雰囲気や印象が大きく変わるという。

ベンテイガEWBは、9月16~25日に開催される「サウサンプトンボートショー」で英国初公開を予定。ベントレーは、英国最大の国際的なボートショーを、独占的パートナーとしてサポートしている。

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