北米ホンダHPD、新型レーシングデモカー「CR-V ハイブリッドレーサー」を発表! 100%再生可能な燃料を使用するINDYCARパワーユニットを搭載!

HPD ホンダ・CR-V ハイブリッドレーサー
北米ホンダ・アキュラの北米レース部門であるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)より、新型「CR-V ハイブリッドレーサー」が発表された。このプロジェクト車両には、ホンダINDYCARハイブリッドパワーユニットの技術を採用した、HPD製のINDYCARドライブトレイン、レーシングサスペンション、ファイアストンのハイパフォーマンスタイヤなどが惜しみなく搭載されている。

北米ホンダ・アキュラの北米レース部門であるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)より、新型「CR-V ハイブリッドレーサー」が発表された。このプロジェクト車両には、ホンダINDYCARハイブリッドパワーユニットの技術を採用した、HPD製のINDYCARドライブトレイン、レーシングサスペンション、ファイアストンのハイパフォーマンスタイヤなどが惜しみなく搭載されている。HPD社長のデビッド・ソルターズ氏は、「まさに羊の皮をかぶった”獣”です。このクルマは、HPDとホンダの才能ある人々が、電動化、ハイブリッド技術、100%再生可能な燃料でどこまで行けるかを調査するためのコンセプトでもあります」と述べた。

CR-V ハイブリッドレーサー登場!

新型「CR-V ハイブリッドレーサー」は、カリフォルニア州にあるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)のエンジニアと北米ホンダのノースアメリカン・オート・デザイン部門(NAAD)のデザイナーが構想・設計、オハイオ州のホンダ自動車開発センター(ADC)でホンダ・オブ・アメリカ・レーシングチーム(HART)が製造に携わったデモレースカーだ。この車両には、ホンダV6 INDYCAR用の電動パワーユニットおよびトランスミッションが搭載され、ホンダとHPDによる電動化技術開発のマイルストーン的立ち位置の車両となっている。
CR-V ハイブリッドレーサーは、シェル社の100%再生可能なレース用燃料で走行し、世界最先端のスケルトンスーパーキャパシターとエンペルMGUハイブリッドモーター技術を搭載している。

ホンダCR-Vハイブリッドレーサーのクロモリ鋼管シャーシは、NAADによってデザインされたハイブリッドなボディワークで覆われている。 ベルトラインから上は、6代目CR-Vの標準的なスチールボディを使用し、ガラスフロントガラス、ウィンドウ、サンルーフまで包括されている。 下半分はカーボンコンポジット製で、巨大なフロントスプリッターとルーバー状のフレアフェンダーが組み合わされている。 さらに大型のリアウイングと、運転席と助手席のバタフライハーフカットドアを組み合わせて、ボディワークが完成されている。

ホンダ CR-V ハイブリッドレーサーは、HPD、NTT INDYCAR SERIES、そしてホンダの乗用車のつながりを強化させ、2024年に登場するINDYCARの新しいハイブリッドパワートレインの認知度を高めるとともに、Honda電動パワートレインの楽しさと力を紹介し、HPDとホンダ自動車開発センターのイノベーション、創造性、能力をアピールするコンセプトとなっている。CR-V ハイブリッドレーサーは、3月3日~5日にフロリダ州で開催されるNTT INDYCAR SERIESの開幕戦をはじめ、今年米国で開催される様々な自動車イベントで展示される予定。

ホンダ CR-V ハイブリッドレーサーの仕様

パワートレイン

  • ホンダ HI23TT 2.2リッターV6ツインターボ・エンジン
  • ボルグワーナーEFR7163ターボチャージャー
  • マクラーレン アプライドテクノロジー タグ400i エンジンコントロールユニット
  • ドライブ・バイ・ワイヤ制御ポートスロットル
  • シェル社製100%再生可能なレース用燃料
  • ドライバー作動型エンペル電気モーター発電機ユニット
  • スケルトンスーパーキャパシタ蓄電システム
  • XTRAC 6速トランスミッション(メガラインアシスト・パドルシフト付


シャシー&ボディワーク

  • クロモリチューブフレームシャシー
  • 6代目Honda CR-V Hybridの新ボディワーク(ベルトラインから上部まで)
  • CR-V Hybrid標準のフロントガラスとグリーンハウス
  • フレアフェンダーを含むカーボンファイバー製カスタムロワーボディワーク
  • バタフライハーフカットドアは運転席と助手席の出入りが可能
  • HPDがダラーラIR-18インディカーから流用したラジエーター
  • パワーユニットとドライブトレインを展示するクラムシェル型リアボディー
  • ダウンフォースを生み出すカスタムフロントスプリッターとリアウイング

サスペンション

  • HPDが開発したAcura NSX GT-3 Evo22のフロントサスペンションを採用
  • ダラーラIR-18インディカー用リアサスペンション
  • ブレンボ製380mmフロントブレーキ(Acura NSX GT-3 Evo22用
  • ブレンボ製355mmカスタムリアブレーキ、ダラーラIR-18サスペンションに適合
  • ファイアストン ファイアホーク インディ500用超高性能サマータイヤ
  • フロントタイヤ:285/35-20、リアタイヤ:305/35-20
  • 2エル・エンジニアリング製フロント20×10.5、リア20×11の2ピースアルミホイール

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