マツダの軽自動車「キャロル」が全面改良! マイルドハイブリッド仕様は最高27.7km/ℓという軽トップクラスの燃費を実現

マツダは12月23日、低燃費と使い勝手の良さで好評を得ている軽自動車「キャロル」を全面改良し、2022年1月中旬から発売すると発表した。税込車両価格は99万8800円〜125万9500円。

内外装は親しみやすく愛着のわくデザインを採用。運転支援機能も拡充

キャロルHYBRID GS

今回の全面改良では、親しみやすく愛着のわくデザインを採用し、内外装を一新。安全面では、ガラスエリアを拡大して視界を広くしたほか、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなど、衝突時の被害軽減に貢献する安全装備を全車に標準装備した。また、パッケージングでは全高・室内高・室内幅の拡大により、広い室内空間を実現。さらに、マイルドハイブリッドシステム搭載車をラインナップに追加して、高い環境性能と燃費性能を実現している。詳しく見ていこう。

ボディ構造は軽量・高剛性のプラットフォームが採用され、優れた走行性能や衝突性能に貢献。高いボディ剛性には、バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ環状構造を形成する「環状骨格構造」が寄与しており、ルーフパネルとメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用し、こもり音や雨音を低減している。

キャロルHYBRID GX

エクステリアは、「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトに、ベーシックなスタイルによって、世代を超えて誰もが気軽に安心して乗れる親しみやすいデザインを採用。丸みを帯びた柔らかなフォルムの中に楕円形のモチーフを取り入れ、小さな車体でも安心感のある立体的な造形となっている。ボディカラーは、新たに「ダスクブルーメタリック」と「ソフトベージュメタリック」をモノトーンカラーとして加え、2トーンカラーとして「ダスクブルーメタリック2トーン(ホワイトルーフ)」を追加。

キャロルHYBRID GX

インテリアはエクステリアと同様に、「気軽」「安心」「愛着」をコンセプトとし、抑揚のある面や線で厚みと立体感を表現した毎日乗っても飽きのこない空間を演出。インパネとドアトリムに落ち着きのあるネイビーカラーを採用し、上質感や居心地のよさが表現されている。またデニム調のシート表皮を採用した点もニュース。シート背面はブラウンとし、シート全体で親しみやすさを演出している。

パッケージや利便性の向上も特色だ。従来モデルより全高を50mm、室内高を45mm、室内幅を25mm拡大し、前席・後席ともに広い視界とヘッドクリアランス、ゆとりあるショルダールームとすることで広い室内空間を実現。フロントドアは開口部の高さ方向を20mm拡大して前席の乗降性を向上させている。インパネトレー(助手席)やフロアコンソールトレー、インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)をはじめ、大型のスマートフォンも収納できるインパネセンターポケットなど、ドライバーから手の届く位置に豊富な収納スペースを設置した点も、使い勝手を高めている。

パワーユニットでは、低速から中高速までの実用速度域で優れた燃費性能と軽快な走りを実現するR06D型エンジンとISG(モーター機能付発電機)、専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用。このシステムを搭載する「HYBRID GS」および「HYBRID GX(FFのみ)」の最高燃費は軽自動車トップクラスとなる27.7km/ℓ(WLTCモード)を実現している(HYBRID GSの4WD車は25.7km/ℓ)。

エントリーグレードの「GL」には、低燃費と力強い走りを両立するR06A型エンジンと、減速時のエネルギーで発電・充電し、無駄な燃料消費を抑える「エネチャージ」を採用。発電によるガソリン消費を最小限に抑えるとともに、エンジンへの負担を軽減して軽快な走りにも貢献。WLTCモード燃費はFF車で25.2km/ℓ、4WD車で23.5km/ℓだ。

運転支援機能も拡充された。夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能を全車に標準装備。このほか安全性の面では、6エアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ)が全車に標準装備された。

●マツダ「キャロル」ラインナップ
・GL:99万8800円(FF)/112万9700円(4WD)
・HYBRID GS:109万7800円(FF)/122万8700円(4WD)
・HYBRID GX:125万9500円(FF)
※価格は消費税込み

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