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国内初の地産地消のペレット工場併設型 小規模発電所 宮崎県の木質バイオマス発電所竣工へ、国内初のペレット工場併設型 小規模発電所

  • 2018/03/15
  • Motor Fan illustrated編集部
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大生黒潮発電所での熱電併給イメージ

くしま木質バイオマスは、串間市で建設を進めている「大生(おおばえ)黒潮発電所」の竣工式を3月24日に開催する。設計・建設は洸陽電機が請け負った。当発電所は国内初となるペレット工場併設型2,000kW未満の小規模発電所で、地域産出の木材だけで発電。今後、小規模木質バイオマス発電所を全国展開するうえでのモデル発電所となる。

■竣工式の概要
日程・会場=3月24日(土)11:00開始 大生黒潮発電所敷地内(場所は下記に記載)
参加者=地元関係者、 工事協力会社など
行事=神事、 通電式、 見学会、 祝賀会

■事業の概要
・発電設備の構成:
ブルクハルト社(独)製の小型高効率木質バイオマス熱電併給システム 10基
アクセスエナジー社(米)製の温水バイナリー発電システム 1基
・原木(未利用材)年間買取量:約19,000 t/年(50%WB)
・発電量:1,940 kW
・稼働時間:約8,000時間 (発電設備)
・年間発電量:一般家庭の約 4,000世帯分
(世帯当り3,254.4 kWh/年で算出 出典:電気事業連合会『原子力・エネルギー図面集2015』)
・売電先:九州電力株式会社(再生可能エネルギー固定買取価格制度の適用を受け全量を売電)
・発電所名:大生黒潮発電所
・事業運営:くしま木質バイオマス株式会社(代表取締役社長:堀口三千年)
・設計・施工:株式会社洸陽電機(本社:兵庫県神戸市中央区、 代表取締役社長:乾正博)
・敷地面積:約10,000平方メートル



発電所外観
発電所所在地:宮崎県串間市大字西方字山田1805番地

■事業の特色
1.エネルギーと経済の循環を地域内で確立する。地元企業と連携した建設工事や雇用創出、林業の活性化により地域活性化効果が見込まれる。
2.ペレット製造から発電までのプロセスをパッケージ化した発電所。原木が安定調達できる、全国各地へ展開可能なモデルを実現する。
3.ペレット製造工場を併設した2,000kW未満の小規模バイオマス発電所として日本初。発電時に発生した排熱をペレット工場側で有効活用する仕組みとなっており、工場全体としての運用コストを低減する。
4.一般社団法人グリーンファイナンス推進機構(代表理事:末吉竹二郎)から出資を受けている。選定理由は、本プロジェクトの事業化が同種の小規模木質バイオマス発電事業の普及促進の一助になり得ることなどが挙げられる。

■くしま木質バイオマス株式会社
一般社団法人グリーンファイナンス推進機構、株式会社洸陽電機のほか、大王テクノ株式会社(本社:串間市)、串間森林建設有限会社(同)、南国殖産株式会社(鹿児島市)が出資する。

■地域への影響
燃料製造は同敷地内工場にて行い、串間市近隣から集めた地元材を活用することで、継続した雇用創出を可能にする。

■熱の利用
未利用木材を加工したペレットを発電燃料として利用し、発電時の排熱や木材加工時の端材処理により発生する熱をバイナリー発電や燃料となるペレット加工時の乾燥に活用する。

■CO2の削減
二酸化炭素の排出の抑制・削減に寄与する。
本事業による CO2 削減効果は 7,478 t-CO2/年を想定している。
(一般社団法人グリーンファイナンス推進機構のプレスリリース資料より)

■まとめ
本発電所は地域と共同で事業を推進し、地域主導型の運用を行う。
洸陽電機は、地産地消、地域振興、雇用の創出など、エネルギーを基軸に地域を元気にしていく、経済性を伴う事業を推進している。

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