2026年上半期の軽自動車販売台数トップ10

【2026年上半期】軽自動車販売台数で1位に輝いたホンダ・N-BOX
順位メーカー・モデル販売台数前年比
1位ホンダ・N-BOX102,419台99%
2位スズキ・スペーシア83,229台98.7%
3位ダイハツ・ムーヴ63,272台124.4%
4位ダイハツ・タント62,419台95.5%
5位日産・ルークス53,173台144.1%
6位スズキ・ハスラー47,004台99.6%
7位三菱・デリカミニ/eK32,415台112%
8位スズキ・ワゴンR32,160台83.6%
9位ダイハツ・ミラ29,385台100.2%
10位スズキ・アルト25,742台84.7%

N-BOXが唯一の10万台超、ムーヴとルークスは前年同期から大幅伸長

2026年上半期の軽自動車販売台数で首位となったのは、ホンダ・N-BOXだ。累計販売台数は102,419台、前年比は99%だった。

前年比をわずかに下回ったものの、トップ10では唯一10万台を突破。2位のスペーシアには19,190台の差をつけており、上半期を通した販売規模の大きさが際立つ。

2位にはスズキ・スペーシアが入った。累計販売台数は83,229台、前年比は98.7%となった。

前年比はわずかに届かなかったものの、8万台を超える販売規模を確保している。N-BOXと同じ軽スーパーハイトワゴンに属し、広い室内空間とスライドドアを備えた実用性の高さを強みとするモデルだ。

N-BOXとスペーシアの上位2車種だけで、上半期に18万台を超える販売台数を記録した。両車が3位以下に大きな差をつけていることからも、軽スーパーハイトワゴンが市場の中心に位置していることがわかる。

3位にはダイハツ・ムーヴがランクイン。累計販売台数は63,272台、前年比は124.4%となり、前年同期を24%以上上回った。

上半期累計では2位のスペーシアと約2万台の差があるものの、前年同期からの伸びは大きい。上位2車種を追う存在として、販売規模と伸び率の両面で存在感を示した。

4位にはダイハツ・タントが続いた。累計販売台数は62,419台、前年比は95.5%だった。

ムーヴとの差はわずか853台である。半年間の累計販売台数でありながら1,000台未満の差に収まっており、3位争いは拮抗している。

前年比では100%を下回ったものの、上半期で6万台を超え、ムーヴと並ぶダイハツの主力モデルとして上位を維持した。

5位には日産・ルークスが入った。累計販売台数は53,173台、前年比は144.1%を記録した。

前年同期の36,899台から16,274台増加しており、トップ10のなかで最も高い伸び率を記録している。N-BOXやスペーシアなど上位モデルとの差は残るものの、前年同期から販売規模を大きく拡大した点は、2026年上半期の特徴的な動きである。

上位5車種のうち、N-BOX、スペーシア、タント、ルークスの4車種が軽スーパーハイトワゴンとなった。同じカテゴリーに複数の有力モデルが並び、広さや乗降性、装備、デザインなどを軸に競い合う構図が続いている。

6位はスズキ・ハスラーで、累計販売台数は47,004台、前年比は99.6%だった。

前年同期とほぼ同水準の販売台数を維持している。軽ワゴンとしての実用性にSUVテイストのデザインを組み合わせ、スーパーハイトワゴンとは異なる需要を取り込んでいる点が特徴だ。

7位には三菱・デリカミニ/eKが入った。累計販売台数は32,415台、前年比は112%となり、前年同期を上回った。

販売の伸びには、SUVテイストのデザインと日常使いに適した実用性を両立したデリカミニの存在も、一定程度寄与した可能性がある。

8位にはスズキ・ワゴンRがランクイン。累計販売台数は32,160台、前年比は83.6%だった。

前年同期を下回ったものの、3万台を超える販売台数でトップ10を維持した。スーパーハイトワゴンよりも全高を抑えた軽ワゴンとして、日常での扱いやすさや経済性を重視する需要を支えている。

9位はダイハツ・ミラで、累計販売台数は29,385台、前年比は100.2%だった。

前年比をわずかに上回り、ほぼ同水準の販売規模を維持している。広さや装備を前面に打ち出すモデルとは異なり、車両価格や燃費、取り回しのしやすさを重視するユーザーに向けたベーシックモデルとしてトップ10に入った。

10位にはスズキ・アルトが入った。累計販売台数は25,742台、前年比は84.7%だった。

前年比では100%を下回ったものの、軽自動車らしい経済性や日常での使いやすさを強みとして、上半期で2万5,000台を超える販売台数を記録した。

N-BOXが高水準を維持、上位から中位まで接戦が続く

2026年上半期 軽自動車販売台数TOP10の月別販売推移

上半期の累計販売台数に加え、1月から6月までの月別推移を見ると、各モデルが異なる動きで販売台数を積み上げてきたことがわかる。

首位のN-BOXは1月から3月にかけて販売台数を伸ばし、3月には2万台を超えた。4月には台数を落としてスペーシアを下回ったものの、5月から再び増加し、6月は19,527台まで伸ばしている。

N-BOXはすべての月で首位だったわけではないが、3月と6月に大きく台数を積み上げたことが、上半期累計で唯一10万台を超える結果につながった。

一方、スペーシアはN-BOXほど大きな上下を見せず、1月から6月まで比較的高い販売水準を維持した。4月にはN-BOXを上回って月間首位となっており、特定の月だけに偏らず台数を積み上げたことが上半期2位につながっている。

3位争いでは、ムーヴとタントの折れ線が近い水準で推移している。両車とも3月に販売台数を伸ばした後、4月から5月にかけて減少し、6月には再び増加した。

6月単月ではタントが10,487台で、ムーヴの9,649台を838台上回った。一方、上半期累計ではムーヴがタントを853台上回っている。両車の差は小さく、下半期の月別販売によって年間累計の順位が入れ替わる可能性もある。

ルークスは1月から3月にかけて高い水準で推移した後、4月に販売台数を落としたものの、5月、6月と再び増加している。上半期を通して一定の販売規模を確保したことが、前年比144.1%という大幅な伸びにつながった。

また、7位のデリカミニ/eKと8位のワゴンRは、上半期累計で255台差となった。月別ではデリカミニ/eKが3月に台数を伸ばした一方、4月以降は両モデルが近い水準で推移しており、ランキング中位でも接戦が続いている。

販売規模ではN-BOXとスペーシア、勢いではムーヴとルークスが存在感

2026年上半期のランキングでは、販売台数の規模と前年同期からの伸び率が必ずしも一致していない。

N-BOXとスペーシアは大きな販売規模を維持して1位、2位となったが、前年比はそれぞれ99%、98.7%と前年同期をわずかに下回った。圧倒的な販売台数を記録している一方、前年からさらに市場を拡大したわけではない。

これに対し、3位のムーヴは前年比124.4%、5位のルークスは144.1%、7位のデリカミニ/eKは112%となった。上位2車種との販売台数差はあるものの、前年同期からの勢いという点では、これらのモデルの伸びが目立っている。

また、ランキング内では複数の接戦も生まれた。ムーヴとタントの差は853台、デリカミニ/eKとワゴンRの差は255台にとどまる。首位のN-BOXは大きな差をつけているものの、3位以下では月ごとの販売台数によって順位が変わり得る状況だ。

車種構成を見ると、軽スーパーハイトワゴンを中心に、SUVテイストのハスラーやデリカミニ、軽ワゴンのムーヴやワゴンR、ベーシックモデルのミラやアルトまで、異なる性格を持つモデルがトップ10に並んでいる。

軽自動車市場の中心にあるのは、広い室内空間や乗降性を備えた実用性の高いモデルである。ただし、すべてのユーザーが同じ価値を求めているわけではない。デザイン、経済性、取り回しのしやすさ、レジャーとの相性など、各モデルが異なる強みを打ち出すことで市場を形成している。

さらに、ホンダは2026年7月17日にN-BOXの改良モデルを発売する。N-BOX CUSTOMのデザイン変更やN-BOX JOYへの特別仕様車追加、快適・利便装備の拡充などが予定されており、すでに首位に立つN-BOXが下半期に販売規模をさらに伸ばすのかが焦点となる。

2026年上半期はN-BOXが首位を堅持した一方、その背後では前年同期から大きく伸びたモデルや、わずかな台数差で順位を争うモデルが並んだ。下半期はN-BOXの改良モデル投入に加え、ムーヴやルークスの勢いがどこまで続くのかによって、年間ランキングの構図も変化する可能性がある。