昔購入した76本スポークホイールを、カブ用ハブへ組み替えて装着。クリッピングポイント製アルミスイングアームとの組み合わせで、バランスの取れたロングホイールベースを実現している。

地金ボディが生み出す、ヌードテイストの存在感

カジュアルな雰囲気の中にも、どこか上品さを感じさせるスタイリッシュな一台。その印象を決定づけているのが、ヘアライン加工を施した地金ボディと、76本スポークホイールの組み合わせだ。

クロームに輝くリムや磨き込まれた金属パーツがボディの質感を引き立て、塗装では表現できない独特の存在感を演出している。ボディはペイントを剥離したあとにヘアライン加工を施し、金属ならではの素材感を生かした仕上がりとなっている。

また、跳ね上げられたリヤフェンダーは、パテによる成形ではなく溶接と削り込みによって造形。金属製ボディだからこそできる加工方法にこだわり、細部まで美しく仕上げられている。

定番パーツを組み合わせ、理想のシルエットを追求

足周りにはCD50用フロントフォークを流用し、リヤにはクリッピングポイント製アルミスイングアームを採用。ロングホイールベース化によって伸びやかなシルエットを実現している。

しかし、このスタイルは単純にパーツを組み合わせただけではない。各部のバランスを確認しながら何度も仕様変更を繰り返し、現在の完成形へたどり着いたという。ハンドル周辺も徹底的にシンプル化され、メーターやスイッチ類はステム付近へ集約。配線もフレーム内部へ通すことで、車体全体をすっきりと見せている。

見えない部分まで丁寧に仕上げることで、全体の完成度をさらに高めているのだ。

チェック柄シートから始まった、女性オーナーならではの発想

このカスタムの原点になったのは、意外にもチェック柄のシートだった。

アメリカ製ネルシャツ生地を張り込んだオリジナルシート。このチェック柄シートを主役にしたいという思いから、車両全体のカスタムコンセプトがスタートした。

アメリカ製ネルシャツ生地を使ったオリジナルシートに似合う車体を目指し、「エレガント」をテーマに全体をコーディネート。他車用サイドスタンドを加工し、女性のヒールをイメージしてソールを高級ブランド「ルブタン」風の赤で塗装するなど、遊び心あふれるディテールも見逃せない。

ルブタン製の手鏡を加工し、イベント専用のミラーとして装着。女性オーナーならではのセンスと遊び心が光るワンポイントだ。

イベント専用として製作したルブタン製手鏡のミラーや、ステップバー先端へ組み込まれたウインカーレンズなど、細かなアイデアも満載。さらに前後タイヤが接地した状態で車体が直立するようセンタースタンドまで工夫されており、美しく見せるためのこだわりが徹底されている。細部まで計算し尽くされた、センスあふれる一台といえる。

ディテールチェック

ユウキテック製フルチタンマフラーをベースに、独自ルートで入手した試作サイレンサーを組み合わせて製作したオーダーメイド仕様。焼き色も美しい。
メインキーを移設したサイドカバーは、ステンレス材をレーザーカットして製作。ボディはペイントを剥がし、ヘアライン加工で金属の質感を際立たせている。
ステップバー先端へウインカーレンズを組み込んだアイデアも秀逸。配線はバー内部を通し、外から見えないよう処理するなど、細かな仕上げにも抜かりがない。
SP武川製キットで85ccへボアアップ。キャブレターはヨシムラ製TM-MJN24、インテークマニホールドはワンオフ製作とし、見た目以上に力強い走りを実現している。

撮影したのはこのEVENT!

「第17回 カフェカブパーティin関西」
■日時:2022年5月29日(日)
■開催地:大津湖岸なぎさ公園(滋賀県)

2022年5月29日(日)に滋賀県で開催された「カフェカブパーティin関西」は琵琶湖のほとりという絶好のロケーションで大人気。コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催ということもあり、多くのカブヌシが会場に集結した。


【モトチャンプ】