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2月1日から作品のオークションをスタート

ランボルギーニはオークション大手の「RMサザビーズ」と提携し、著名なデジタルアーティスト、ファビアン・エーフナー(Fabian Oefner)による、リアルとデジタル作品を組み合わせたNFT作品5点を、旧正月に当たる2月1日から2月4日まで出品する。
最初の1点目のオークションは「nft.lamborghini.com」において、2月1日の中央ヨーロッパ時間午後4 時(日本時間の深夜12時)に開始され、 以後15分ごとに2点目以降のオークションが行われる。各オークションの入札時間は、アポロ11号が地球を離れてから月の軌道に到達するまでの時間と同じ75時間50分となる。
QRコードを読み込みNFTアートにアクセス

今回のオークションが人類の宇宙探査にちなんでいるのは、この点だけではない。 本作品の現実要素である「ランボルギーニ・スペースキー」には、ランボルギーニが2020年に共同研究プロジェクトの一環として、国際宇宙ステーション(ISS)に送り出したカーボンファイバー片が含まれている。
カーボンファイバーに刻まれた固有のQRコードは、それぞれが作品のデジタル要素である、星空に向かって飛び立つ「ランボルギーニ アヴェンタドール ウルティマエ(Lamborghini Aventador Ultimae)」の5枚の写真のうち、1枚へのリンクとなっている。
エンジン、トランスミッション、サスペンション、そして数百に上るナットやボルトなどのパーツが、ロケット噴射の炎のように車体から噴き出す画像はあたかもCGのように見えるが、実際には現実のクルマに使用された1500点を超えるパーツを実際に撮影して創り出された。
地球が描くカーブは、カメラを取り付けた気象観測気球を成層圏の端まで打ち上げて撮影。撮影された数多くの画像を慎重に組み合わせて、この人工的な瞬間が生み出されているという。本作品を手掛けたアーティスト、ファビアン・エーフナーは今回の創作について次のように説明している。
「私にとって『Space Tome Memory』は人生の記憶に例えることができます。記憶はリアルな現実世界に基づいたもので、現実にあったこと。私たちはそれをデジタルな世界だと考えることのできる脳内に格納します」
「実際の瞬間と、その瞬間の記憶と、自分にとって大切なのはどちらなのだろうと、私はよく考えることがあります。同様に私たちを取り囲むデジタルな現実が増えていくなかで、現実そのものとデジタルな世界の中で現実を複製したり現実から派生したりするものと、どちらが大切なのだろう、ということにも思いを巡らせています」
様々な写真を組み合わせて世界に1点の作品を制作

プロジェクトを開始するにあたり、エーフナーはランボルギーニ アヴェンタドール ウルティマエの図面を詳細に見て、最終的な写真作品を正確に表現したスケッチを作成した。
そのスケッチに基づいての市販モデルに必要なパーツやコンポーネントをランボルギーニが用意。サンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ工場の生産ラインに隣接して建てられた仮設撮影所で、エーフナーとそのチームが写真の撮影を行った。
その後、同氏は仕事と生活の拠点とする米国ニューヨーク近郊のスタジオに戻り、数えきれないほどの画像を組み合わせ、2ヵ月という制作期間をかけてスケッチで思い描いた作品を完成させている。作品制作に協力した、NFTProのクリスチャン・フェッリCEOは、今回の試みについて次のようにコメントした。
「ランボルギーニのようなアイコニックなブランドとファビアン・エーフナー氏という素晴らしいアーティストに、NFTProがパートナーとして選ばれて、感激しています。当社は企業向けNFTソリューションのナンバー1だと自負しています」
「各カテゴリーにおける世界最大手の企業をクライアントとしていますが、今回、ランボルギーニとファビアン・エーフナー氏と提携することで、当社の地位が一層強化されるでしょう。あらためて、先見性のあるチームとの仕事は身の引き締まる思いです」
【関連リンク】
・ランボルギーニNFT作品オークションサイト
https://nft.lamborghini.com