ロシアのウクライナ侵攻に対する強い抗議
ポルシェを含むフォルクスワーゲン・グループは、ウクライナに対するロシアの侵略行為を大きな落胆と衝撃をもって受け止めた。ポルシェは侵略行為の停止と外交努力の再開を求めており、紛争の解決は国際法のもとでのみ行われるべきと強く抗議している。
現在の状況を踏まえ、ポルシェはロシアへの車両の輸出を直ちに停止。戦争による事業活動への影響に関しては、専門家で構成されるタスクフォースによって継続的に判断されているという。ロシアへの輸出停止・工場の操業停止などの措置は、トヨタ、ホンダ、マツダ、ニッサン、スズキ、フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツ、ボルボ、ルノーといったメーカーが発表している。
さらに、ウクライナの現状を受け、ポルシェは100万ユーロの寄付を決定。このうち75万ユーロは、フォルクスワーゲン・グループの長年のパートナーであり、現地で重要な支援を提供している UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)へと直接提供される。残りの25万ユーロは、子供や若者の支援に力を入れているフェリー・ポルシェ財団に寄付。同財団は、この寄付金を子供や若者の支援に活用する予定となっている。
ロシアにおいて、ポルシェは20都市に拠点を置き、26ヵ所のポルシェセンターが営業を行なってきた。2021年度は、合計6262台をロシアにデリバリー。最も人気のあるモデルはカイエンで3431台(全体の54%以上)、2位はマカンが1413台(22%以上)で続いている。また、ロシア出身のテニス選手、マリア・シャラポワを長年サーポートしてきた実績を持っている。