目次
Lamborghini Huracan Sterrato
2019年にコンセプトカーとしてデビュー
2019年に公開された「ウラカン ステラート」は、ラリーカーを思わせるライトポッドを装備。大幅にアップされた車高に樹脂製の大型ホイールアーチエクステンションが奢られ、オフロードも難なく走破可能な大径タイヤが装着されていた。完成度の高さから市販化が噂されていたものの、以来3年間、音沙汰がなかった。
そして2022年、ランボルギーニがウラカンのオフロード仕様の開発を継続していたことが明らかになった。現在プロトタイプを使ってテストが続けられている市販仕様は、最高出力640psを発揮する5.2リッターV型10気筒自然吸気ガソリンエンジンを搭載し、4輪駆動/4輪操舵を採用。ギヤレシオもオフロード走行を想定して変更される模様だ。
オフロード走行に向けて50mmの車高アップ
今回撮影されたプロトタイプは、ほとんどカモフラージュが施されていない。車高は現行のウラカン EVOと比較して、50mmほどアップ。オフロード走行を想定し、サイドウォールの分厚い20インチ・オフロードタイヤを装着している。ルーフ上にはエアスクープが装着され、高価なボディパネルへのダメージを回避する目的で前後バンパーに専用の保護プレートが採用されている。
サイドスカートにはアルミニウムの補強が施され、エンジンベイとエアインテークには石跳ね防止用のプロテクションを追加。また、前後ホイール後方には、泥除けとしてカーボンファイバー&エラストマー樹脂のハイブリッド・マッドガードが装着される。さらにオプションとして、ルーフレールも用意されている模様だ。
オーバーフェンダーは装着されるか?
2019年に発表されたショーカーではトレッドが30mm拡大され、ボルトオンのホイールアーチ・エクステンション(オーバーフェンダー)が採用されていた。しかし、今回撮影されたプロトタイプでは、ホイールアーチが拡大されているように見えるがオーバーフェンダーは取り付けられていない。今後、開発が進む中で追加されるのか、続報を待つ必要がある。
ウラカン ステラートが、ウルスのようなカタログモデルとなるかは現時点で不明。スペシャルモデルとして、1000台以下の生産になる可能性もある。アウトモビリ・ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは、2022年中に4台のニューモデルを予告しており、その1台として2022年後半にデビューすると見られている。