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Land Rover Defender SVX
BMW製4.4リッターV8エンジンを搭載か

現在、ディフェンダー SVXの開発をを行うのは、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)。サーキットで圧倒的な性能を発揮するべくSVOが開発した「SVR」のオフロード版として、道を選ばないハイパフォーマンス仕様としてデビューする。
今回、撮影されたSVXのテスト車両はワイド化された前後フェンダー、ハイトアップされた足まわり、BFグッドリッチ製オールテレインタイヤを装着。ただ、現時点では「SVX」にどのようなパワーユニットが搭載されるかは、明らかになっていない。
ディフェンダーのラインナップには、最高出力525PSを発揮する5.0リッターV型8気筒スーパーチャージ・エンジン搭載モデルが存在するが、“プレミアム感”を演出するためには、特別なパワーユニットの採用は不可欠。レンジローバーにはBMW製4.4リッターV型8気筒ツインターボ(最高出力530PS)が搭載されており、このパワフルなV8エンジンが選ばれるかもしれない。
一度は断念した「SVX」がディフェンダーで復活

スペシャル・ビークル・オペレーションズは、かつてオフロード版ハイパフォーマンスモデル「ディスカバリー SVX」を計画していた。2017年には、第5世代ディスカバリーをベースに、最高出力525PS、最大トルク625Nmを発揮する5.0リッターV型8気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載し、専用の足まわりが採用されたディスカバリー SVXが公開されている。
発表時点で近い将来の市販化がアナウンスされていたにも関わらず、ディスカバリー SVXの開発プログラムはキャンセル。当時、ランドローバーは「SVX」計画が別モデルで実現する可能性を示唆していた。
ディフェンダー SVXと思われるプロトタイプは、2023年初頭に行われた寒冷地テストに続き、ニュルブルクリンク近郊での公道テストも実施。カモフラージュ偽装によってフロントのディテールが隠されているが、メッシュパネルの下には大型化された開口部が存在している模様だ。
現時点でディフェンダー SVXのデビュー時期は不明。写真を見る限り、開発がかなり進んでいるため、早ければ2023年中に初公開される可能性がある。その場合、2024年から販売が開始されるだろう。