細菌、ウイルス、花粉等を排除しフレッシュな車内を実現【キーワードでたどる旬のカーグッズ・ムーブメント 2022-23 CarGoodsMagazine】

現在の空気清浄機はドリンクホルダーに置くタイプが多い。
空気清浄機は目新しいデバイスではないが、以前からあるものはもっぱらフィルターで異物をキャッチするというものばかりだった。現在でもフィルター式は王道であり、フィルター式の空気清浄機は多く存在するが、近年はフィルター以外にも、イオンやオゾン、紫外線など、さまざまな方法をメインにしたり、あるいは併用するなどしてして、有害物質をより強力に分解、殺菌、抑制するものが増えてきた。

様々な新技術を駆使して悪臭や有害物質を抑制

実際のところ、どの方式がどんなふうに優位性があるのかはなかなかわからないが、まず方式の違いから選ぶことができるようになり、空気清浄機を選ぶ楽しみも増えている。
そして、新型コロナウイルスの感染拡大によって細菌やウイルス等、空気中の有害物質への警戒感は大きく変わった。これにより、空気清浄機は以前よりも圧倒的に注目されるアイテムとなった。ここ数年、各社は新技術や新機軸を投入して新しい製品を発売している状況で、この空気清浄機のジャンルは群雄割拠なのだ。

イオンやオゾンで有害成分を抑制する

ここからは個別にいくつかの空気清浄機を紹介しよう。
まずパナソニックの製品は、さまざまな物質に作用しやすいOHラジカルを水で包んだ『ナノイーX』と呼ばれる微細なイオンが有害成分を抑制する働きをする。このOHラジカルが有害物質に含まれる水素を抜き取り、有害物質を変性させて作用を抑制する。このナノイーXというのは、以前のナノイーシリーズに対し、10倍ものOHラジカルを保持することができるようになったアップグレード版だ。

Panasonic『ナノイー X F-C100U-K(実勢価格:2万680円/税込)』

他方、コムテックの空気清浄機が採用しているのはオゾン式だ。オゾンを発生させ、そのオゾンがウイルス、菌、ニオイを除菌、消臭するというもの。別体でバッテリーユニットを備えるため、設置の自由度が高く、エンジンOFF後の駐車時にも、一定時間安定して作動させられるという特徴を持つ。

COMTEC『JD100(価格;3万1680円/税込)』

高性能フィルターに紫外線の効果をプラス

そしてフィリップスの新しい空気清浄機『Go Pure Style』シリーズは、いずれも0.447μmという微粒子を99%捕集するサニフィルターで微粒子をキャッチしつつ、UVC(波長の短い紫外線)のライトによって細菌やウイルスを退治する。これにより、N1H1ウイルスを99.999%殺菌&死滅させる機能を持つという。中でも『スタイル5000』ではHESAマックステクノロジーが非作動時にも作用して常に脱臭効果を発揮してくれる。

PHILIPS『Go Pure Style 5000(価格:1万2416円/税込)』

まとめる、3つの代表例のいずれもカップホルダーに装着できて、簡単に車内で使える。また最近の空気清浄機はUSBで電源を供給するタイプが急速に増えているので、車内だけでなく、好みの場所に持っていって使えるところも魅力と言える。

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