名残を惜しみつつ最後のドラッグレースを堪能!

東日本で唯一、シリーズ戦の開催コースとして親しまれてきたモビリティリゾートもてぎのオーバルコース。ストレートが短いため、競技距離は300m(一部クラスは200m)に設定されているが、長年にわたって「もてぎシュートアウト」をはじめ、数々の名勝負が繰り広げられてきた。しかし、設備改修に伴い、今回が同コースでの最後のドラッグレース開催となった。歴史ある舞台を彩った注目マシンたちを振り返っていこう。

TO4Rで武装したマルチユースなGRB(10秒544)

EJ20には少し大きめとも思えるTO4Rタービンをセットしたインプレッサ。ブラックラインのメカニック「めがね鈴木くん」の愛車だ。タービンは排気背圧とブースト圧のバランスが良く、決して扱いにくいわけではないという。エンジンは強化に加え、オーバーサイズピストンを組み込むことで排気量を2015ccに拡大。インタークーラーを前置き化し、スロットルにも大幅な拡大加工を施している。通勤からタイムアタック、ドラッグレースまで、さまざまなステージで活躍するマルチユースな1台だ。

お気に入りだというワンオフのセンターデュアルマフラーも見どころ。今回のドラッグレースに合わせて製作したアルミ製フロントグリルカバーとともに、迫力あるスタイルを演出している。

意外と速い!? 移植のPTクルーザー(11秒763)

近年、街中で見かける機会も少なくなったPTクルーザー。なかでもGTは、2.4Lターボエンジンを搭載するモデルだ。クライスラー車でありながら、技術提携の関係から三菱のG系エンジンと同じ系譜のユニットを採用している逸材だ。

チューニングは比較的ライトな内容にとどめ、普段使いをこなしながらドラッグレースも楽しめる仕様に仕上げられている。この日はOPEN 12クラスの規定タイムを下回る11秒台を記録してしまったものの、最後のもてぎを存分に楽しめたようだ。

上部をカットしたステアリングやFuelTech、JAZ製シートなど、アメリカン・ドラッグの雰囲気が漂うインテリアも印象的。助手席をはじめ、取り外し可能なパーツを外して軽量化を図り、タイムアップを狙っている。今後はNOSの導入など、さらなるステップアップも計画しているという。

2T-Gフルチューンを搭載したスリーパー仕様コロナ(エンジン不調でリタイア)

旧車ブームの中でもひときわ珍しいTT131型コロナ。当時は街中でよく見かけた大衆車だ。外観はいたってシンプルだが、ボンネットを開けると、見るからにハイチューンなエンジンが姿を現す。

オーナーは、セリカ専門店「wizard」の代表。セリカ2000GTよりもボディが軽く、ベース車としても悪くないという。しかし、この日は点火系のトラブルに見舞われ、本来の走りを披露できないまま、無念のリタイアとなった。

室内はバケットシート1脚のみを備えた、ドンガラ仕様。エンジンは長いエキゾーストマニホールドが目を引く2T-G改で、約200psを発揮するフルチューン仕様だ。足元にはドラッグスリックを装着し、デフには7.5インチのホーシングを移植している。

Part.2へ続く
●取材イベント:MOTEGI STREET SHOOTOUT 2026

「スカイライン400Rの最高峰チューンドが全開!」ドラッグフェスティバル2026[Part.2]

4ドアチューンドの世界は実に奥深い。ライトチューンで気軽に楽しむユーザーから、700psオーバーのショップデモカーまで、そのスタイルは十人十色。現行スカイライン400Rをはじめ、インプレッサやアルテッツァなど、多彩な4ドアマシンがそれぞれの狙いを胸にスタートラインへと並んだ。