5Lタンクにフロントラック! 使いやすさを磨いた二代目【ホンダ・Dio】

燃料タンクを4Lから5Lへ拡大し、大型インナーラックも標準装備。2代目Dioは、6.8psの走りを残しながら日常での使いやすさを着実に高めた

HONDA Dio|1990年発売

1990年(平成2年)12月にフルモデルチェンジしたDio(型式AF27)。後に“スーパーディオ”の愛称で親しまれる二代目は、初代のスポーティなイメージを受け継ぎながら、日常での使い勝手をさらに高めたモデルだ。

シート下にはフルフェイスヘルメットも収められるトランク(メットイン)を確保。さらに燃料タンクを従来の4Lから5Lへ1L増量しながら、フロントパネル内側には大型インナーラックを標準装備した。つまり、ただ収納を増やしただけではなく、「普段使うスクーター」として細かな部分までアップデートされている。

足元にも余裕を持たせ、シート高は700mm。エンジンは49cc空冷2ストローク単気筒で最高出力6.8ps/7000rpm、最大トルク0.73kgm/6500rpmを発揮する。Vマチックとの組み合わせで、低速域から常用域まで扱いやすい特性に仕上げられていた。

フロントにはテレスコピック式サスペンション、前後には3.00-10のチューブレスタイヤを採用。ヘッドライトは、ウインカーレンズと一体感を持たせた新デザインの薄型ツインフォーカス式を採用。初代のスポーティなイメージを受け継ぎながら、外観も刷新された。

初代Dioは1988年の発売から約3年間で、国内向け生産累計77万台を突破。そんなヒットモデルをベースに、速さだけではなく“毎日使ったときの便利さ”をしっかり磨いたのが二代目Dioなのだ。

総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:6.8ps/7000rpm
最大トルク:0.73kgm/6500rpm
全長×全幅×全高:1640×615×995mm
重量:68kg
燃料タンク容量:5.0L
タイヤ:3.00-10/3.00-10
発売当時価格:13万8020円(税込)

前ディスク+イエローレンズ! “SR”は見た目も走りもスポーツ仕様【ホンダ・Dio SR】

Dio SRでは前輪に油圧式ディスクブレーキを新採用。イエローヘッドライトやボディ同色ホイールも加わり、標準Dioとはひと目で違うスポーツ仕様に仕上げられた

HONDA Dio SR|1991年発売

その二代目Dioの登場からわずか約1か月後、1991年(平成3年)1月にはスポーツバージョンのDio SR(型式AF28)が追加された。

最大の違いはフロントブレーキ。標準Dioのドラム式に対し、SRは油圧式ディスクブレーキを採用。前後3.00-10のチューブレスタイヤやテレスコピック式フロントサスペンションと組み合わせ、6.8psエンジンの走りをさらにスポーティに楽しめる仕様となった。

見た目も分かりやすい。ヘッドライトにはイエローレンズを採用し、フロントフォークやホイールはボディ同系色。専用ストライプも加わり、より若者を意識した雰囲気へ振られている。

エンジンは、49cc空冷2ストローク単気筒で、最高出力6.8ps/7000rpm、最大トルク0.73kgm/6500rpm。5L燃料タンクやシート下センタートランク、大型インナーラックといった実用装備もそのままなので、便利さを捨てずにスポーツ性を足したところがSRの魅力だった。

現在の目で見ると「ブレーキがディスクになっただけ?」と思うかもしれない。でも当時の50ccスクーターでは、こうした足周りやカラーリングの違いが“スポーツグレードを選ぶ理由”として十分に効いていた。後にZXへと続いていく、Dioスポーツ系の流れを振り返るうえでも外せない1台だ。

総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:6.8ps/7000rpm
最大トルク:0.73kgm/6500rpm
全長×全幅×全高:1640×625×995mm
重量:70kg
燃料タンク容量:5.0L
タイヤ:3.00-10/3.00-10
前ブレーキ:油圧式ディスク
発売当時価格:14万9350円(税込)

※この記事は月刊モトチャンプ2025年12月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】