エアコン添加剤はエアコンに適合するものを選ぶこと
最近のエアコンに使用されているガスは、かつてのフロンガスと比較すると潤滑性能が低め。だから、少なくとも1週間に1度くらいはエアコンを作動させた方がイイ。
また、潤滑性能を向上させ、内部抵抗を低減させるエアコン添加剤の使用は、故障の予防にもなる。エアコンガスに添加することで、添加剤の成分で潤滑性が向上。コンプレッサー内部の摩擦を低減させることでコンプレッサーの振動や作動音も軽減し、エアコンシステム全体の耐久性が向上する、といったメリットがある。
注意したいのは、クルマにあったエアコン添加剤を選ぶこと。うっかり適合しない添加剤を使ってしまうと、故障の原因になる。とくに気を付けたいのは、EVやHEV等に使用されている、電動コンプレッサーにエアコン添加剤を入れるとき。電動コンプレッサー内部のモーターとオイルは直接接触しているため、高い絶縁性を持つオイルが使われている。もし、絶縁性の低いエアコン添加剤を入れてしまうと高圧電流がリークし、最悪コンプレッサーが壊れる可能性がある。故障予防のつもりで入れた添加剤でトラブルが起きたら、本末転倒だ。
エアコンガスは、環境問題からフロン12が廃されてR134aに替わり、最近の新型車ではR1234yf採用車が増えている。この冷媒は分解性能が高く、エアコンオイルの酸化劣化によってもガスが分解してしまう可能性がある。そうなれば、エアコンが効かなくなるだけでなくコンプレッサーが故障することも考えられる。新冷媒採用車には、故障予防のためにも、冷媒やオイルの劣化を抑制する効果があるエアコン添加剤を早めに添加したほうがいいだろう。

R134a専用で、濃縮配合した特殊PAGの働きにより、コンプレッサーのフリクションを低減し潤滑性を向上させる添加剤。電動コンプレッサーにも適合。

R1234yf ⽤カーエアコン潤滑添加剤。電動コンプレッサーにも適合。R1234yf はデリケートなので、経験ある店で添加したい。
エアコンガスの補充は慎重に
もし、エアコンの冷えが悪くなってきたと感じたら、早めに整備工場やプロショップ等でチェックしてもらうのがいい。昔のクルマと違い、現代のカーエアコンの冷媒は車種ごとに非常に厳密な量が決められている。冷えないからといって、自分勝手にエアコンガスを補充すると、却ってコンプレッサーを壊しかねない。ガス量を確認するには、一度がエアコンガスを抜き取り回収して、正確な量を再補充するしかない。この際に新たに潤滑オイルや添加剤を入れれば、エアコン性能が復活する可能性が高い。


日頃見落としがちな部分もチェックしてみよう
エアコンの冷えが悪い原因として、意外に見落としがちなのがエアコンフィルターの詰まり。これを交換しただけで、エアコンがしっかり効くようになることもある。クルマを購入してから1度も交換した記憶がない人は要注意。少なくとも1年に1度は交換すれば、エアコンが効くようになるだけでなく車内の悪臭も消え、快適性が格段に向上する。
また、エアコン・コンデンサーの汚れも念のためにチェックしよう。ここは、エアコンの冷えを左右する重要部分。表面にゴミや虫などの汚れが多く付着すると冷却効率が低下する可能性がある。表面が激しく汚れているなら、ホースで水をかけて汚れを洗い流す。これで汚れが取れないようなら、丁寧にピンセット等で取ろう。
もしブラシを使うなら、硬いものはコンデンサーのアルミ製フィンを簡単に曲げてしまうので、柔らかいもので優しく丁寧に洗うようにしたい。


