若い頃の思い出をもう一度!
モンキーの歴史は長い。特に前後サスペンションを装備するようになった1974年発売のZ50J、通称「4リッター」モンキーは、マイナーチェンジを繰り返して型式がAB27へ変わるものの2006年まで生産され続けた。だからモンキーといえば4Lからティアドロップタンクになったモデルを思い浮かべることが多い。また、それだけ長く生産されたから、一度は所有したことがあるという人も多いことだろう。今回紹介するモンキーのオーナーである土屋さんは、若い頃に乗っていたことから「もう一度」と考えて手に入れたそうだ。

手に入れたのは1976年生産の古い4Lモデル。ただ、若い頃と違うのはノーマルで乗るのではなくカスタムすることが前提だった。年齢を重ねるのとともにカスタムやチューニングの技術を身につけ、考えられる理想の姿をモンキーで作ろうと考えたのだ。
ロー&ロング、さらにワイド!
目指したのはUSDMローライダー。USDMとは国産4輪をアメリカでカスタムすることを指すが、それをモンキーに当てはめるとこうなるだろうと考えてカスタムを進めた。基本的にはロー&ロング。車高を下げるだけ下げてロングホイールベース化することで迫力のスタイルを生み出す。

前後のサスペンションはKEP SPEEDのフロントフォークとスイングアームへ変更しつつ、リヤショックにOKD製を用いてローダウンしている。スイングアーム長までは不明ながら、リヤタイヤがフェンダーからはみ出るほどにロンホイ化している。ここまでローダウンするとタイヤにもこだわりたい。やはりKEP SPEED製ホイールを選び前5.5J、後6.5Jサイズに前後120/70-8タイヤを組み合わせた。

ローダウンすると厚みのある純正シートが不釣り合いになる。そこで純正ベースでワンオフ製作することで解決している。実は燃料タンクやサイドカバー、前後フェンダーなどスタイルを構成する重要パーツは純正のまま。鮮やかなグリーンに全塗装しつつ、ピンストライプやステッカー、さらにはツイスト加工したメッキパーツなどによりルックスを大きく変えているのだ。

ハイパワーエンジンにサブフレームは必須!
カスタムペイントにピンストライプ、さらにはメッキパーツをツイスト加工してキラキラなルックスとしたモンキーだから、走りにも磨きをかけたい。そこでエンジンは124ccへボアアップしている。SP武川製スーパーヘッド4Vキットを用いていて、吸排気にもFCR28キャブレターと抜けの良い詳細不明マフラーを組み合わせた。点火系はMSDにより強化しつつ、熱対策としてオイルクーラーを増設。さらにSP武川製乾式スペシャルクラッチを組み込んであり、その走りは圧巻だろう。

エンジンをパワーアップすると、どうしてもモンキー純正のフレームでは心細い。そこでダウンチューブ方式になるサブフレームを追加して、ボディの強度を大幅にアップしている。またサブフレームがメッキのため、エンジンのシリンダーはブラックに塗装してある。前後サスペンションやタイヤ&ホイールを変更したことと合わせて、抜群の走行性能を獲得しているのだ。

チューニングしたエンジンは随所にメッキ加工したパーツを盛り込み、カスタムペイントによる外観との調和を図っていることも見逃せない。さらにキックアームやマフラーステー、グラブバーなどはツイスト加工されているから、より煌びやかなルックスとなっている。またウインカーやグリップにはハーレー・ダビッドソンを流用している。USDMを意識してアメリカンパーツを盛り込むことで、このスタイルは完結しているのだ。

撮影したのはこのEVENT!

【モトチャンプ】
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