【フォーミュラE】マセラティのギュンターがポール・トゥ・ウィンで初勝利

「フォーミュラE第11戦ジャカルタE-Prix」マセラティがポール・トゥ・ウインで初優勝を飾る

フォーミュラE世界選手権の第11戦がインドネシアのジャカルタで開催された。
フォーミュラE世界選手権の第11戦がインドネシアのジャカルタで開催された。
FIAフォーミュラE(FE)世界選手権の第11戦が6月4日(日)にジャカルタで開催された。ポールポジションからスタートしたマキシミリアン・ギュンターがトップでチェッカーを受け、マセラティにFE初優勝をもたらした。ポルシェのパワーユニットを使うジェイク・デニスが2位、ジャガーワークスのミッチ・エバンスが3位という結果だった。

FIA Formula E

他を圧倒したマセラティとギュンター

マセラティがポール・トゥ・ウィンでFE初優勝を飾った。
後続を寄せ付けない走りでマセラティにFE初優勝をもたらしたギュンター。

「マセラティMSGレーシング」のギュンターは、前日に行われた第10戦でもポールポジションを獲得。レースでは惜しくも3位に終わったが表情は明るく、好調さがうかがえた。決勝レース前の午前中に行われた第11戦の予選でもポールポジションを獲得し、マセラティのFE初優勝に期待が高まった。

レースのスタートを綺麗に決めると、「Maserati Tipo Folgore」パワーユニットを搭載したマシンを駆るギュンターは、落ち着いた走りで周回を重ねた。戦略の違いから一時的にライバルに先行を許すことはあったが、レースのほとんどをトップで走行。最終的には、2位に3秒近い差をつけて38周のチェッカーフラッグを受けた。

引き続き好調なポルシェとジャガーのパワーユニット

後続を抑えるデニス。アバランチ・アンドレッティ・フォーミュラEのマシンにもポルシェのパワーユニットが搭載されている。
後続を抑えるデニス。アバランチのマシンにもポルシェのパワーユニットが搭載されている。

ポルシェのパワーユニットを使用する「アバランチ・アンドレッティ・フォーミュラE」チームのジェイク・デニスもジャカルタでは安定した強さを見せた。ダブルヘッダーで行われたインドネシア・ラウンドでは、両レースとも2位に入賞。ドライバーズランキングでは、トップと1ポイント差の2位に浮上した。

前日はチームメイトとの接触でノーポイントに終わった「ジャガーTCSレーシング」のミッチ・エバンスも、この日は慎重なレースを見せた。3番グリッドスタートからポジションを守り、3位表彰台を獲得した。

ポルシェのウェーラインがトップに返り咲き

ウェーラインは無理のない走りで6位入賞、8ポイントを追加してランキングトップに返り咲いた。
ウェーラインは無理のない走りで6位入賞、8ポイントを追加してランキングトップに返り咲いた。

前日の第10戦では序盤にトップを奪って優勝した「タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム」のパスカル・ウェーラインだったが、この日はトップ争いに絡むシーンが見られなかった。無理をしない走りで6位に入賞、8ポイントを追加した。ライバルのニック・キャシディが他車との接触で入賞を逃したため、ドライバーズランキングのトップに返り咲いた。

ポルシェ勢とジャガー勢の戦いが続く

第11戦終了時点で、ドライバーズランキングはウェーライン、デニス、キャシディ、エバンスの順。「ポルシェ 99X エレクトリック」が1位と2位、「Jaguar I-Type 6」3位と4位という争いとなっている。チームランキングでも、ポルシェ、エンビジョン(ジャガー製パワーユニット)、ジャガー、アバランチ(ポルシェ製パワーユニット)と4チームが僅差で並んでいる。

第12戦は6月24日(土)にアメリカのポートランドで開催される。

ウェーラインのポルシェはスタートでポジションを上げ、4周目にはトップに立った。

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