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日産 エクストレイル新型モデルの概要
日産 エクストレイルは、同社のSUVラインナップの中でミドルサイズとなる本格SUV。悪路を苦としない、磨き抜かれたオフロードの走破性能を持ちながら、その風貌は決して無骨ではなく、むしろ都会にもなじむ精悍さが漂う。
そんなエクストレイルの初代デビューは、2000年。2007年のフルモデルチェンジを経て、現行モデルは2013年にデビューした3代目だ。
基本モデルに加え、AUTECH仕様となるAUTECHとエクストリーマーX、よりスポーティな走りを実現するNISMOパフォーマンスパッケージ、福祉車両など、特別仕様やパッケージが数多く存在しているのも特徴だ。価格帯は、約316〜381万円、AUTECH仕様で約358〜412万円となる。
《スペック例》
車種 | 日産 エクストレイル |
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モデル・グレード | 20S Vセレクション |
年式 | 2020年11月 |
全長×全幅×全高 | 4690×1820×1740mm |
ホイールベース | 2705mm |
車両重量 | 1520kg |
サスペンション形式 | 前:独立懸架ストラット式 後:独立懸架マルチリンク式 |
エンジン型式 | MR20DD |
総排気量 | 1997cc |
内径×行程 | 84.0mm×90.1mm |
圧縮比 | 11.2 |
最高出力 | 147ps(108kW)/6000rpm |
最大トルク | 21.1kg・m(207N・m)/4400rpm |
燃料供給装置 | ニッサンDi |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク容量 | 60L |
JC08モード燃費 | ー |
新車価格 | 2,480,000円 |
中古車価格帯 | ー |
カタログページ | 日産 エクストレイル |
日産 エクストレイルの外観・内装デザイン
日産 エクストレイルは、オフローダーでありながら、外観はそれを感じさせないほど先進的でスポーティだ。ここでは、そんな日産 エクストレイルの外観はもちろん、内装デザインについて見ていくことにしよう。
ポイント
- 外観:骨太からスポーティへとスタイルを刷新
- 内装:3列シート採用で大人数での移動も可能
外観:骨太からスポーティへとスタイルを刷新
四角形を意識した骨太なフォルムを持っていた初代、2代目の日産 エクストレイルに対し、現行モデルとなる3代目は、シティーユースを強く意識した流麗デザインによってスポーティーなスタイルへと一新されている。
全幅も先代となる2代目と比べ、30mmほど広くなり、前後のピラーが寝かされたことでよりワイドな印象に。全体的に角ばった箇所もなく、流線的に仕上げることで力強さの中にも近未来を感じさせるフォルムを身に付けている。
内装:3列シート採用で大人数での移動も可能
日産 エクストレイルの乗車定員は、2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りといった具合に2種類が設定されている。運転席、助手席のフロントシートは体を包み込むようにゆったりとしており、長時間の移動に伴う疲労も大きく軽減される。
ただし、サードシートはミニバンのようにスクエアな車内空間が確保されていないため、膝下スペースのクリアランスはかなり狭く窮屈。あくまでも7名乗れるという程度だが、年数回ほど大人数でレジャーに出掛ける際などに重宝するだろう。
日産 エクストレイルのサイズ・室内スペース
車体サイズこそミドルサイズとなる日産 エクストレイルだが、室内スペースは見た目以上に広く、5人乗りの2列シート車と7人乗りの3列シート車をラインナップ。ここでは、収納スペースを含め、日産 エクストレイルのサイズ感について見ていこう。
ポイント
- ボディサイズ:ワイドボディで独特な存在感を放つ
- 室内スペース:後部座席も広々で同乗者に優しい
- 収納スペース:クラストップの荷室容量でたっぷり積める
ボディサイズ:ワイドボディで独特な存在感を放つ
日産 エクストレイルのボディサイズは、全長4690mm×全幅1820×全高1715mmと、ワイドさが際立つ。室内スペースは、室内長2005(2列車)/2550mm(3列車)×室内幅1820×室内高1715mmとなっており、3列車のほう545mmほど広く確保されている。
装着されるタイヤは、225/65R17もしくは225/60R18といった大径となるが、最小回転半径は5.6mと一般的な水準に収まる。決して小回りが利くわけではないが、取り回しにくさを感じることなく運転が楽しめるだろう。
室内スペース:後部座席も広々で同乗者に優しい
日産 エクストレイルは、オフロードの走破性を高めるため床高構造を採用。全高こそミニバンに肉薄する1715mmと高めとなっているが、車内高は1270mmと大人が座って窮屈さを感じることはないが、大きな解放感があるとは言えない程度だ。
2列目シートは、先代と比べて90mmほどニースペースが拡張されており、乗車姿勢も自然で快適な乗り心地を実現している。3列シート車は、スペース確保のため、シートの厚みや2列シート車と比べ薄く設定されている。
収納スペース:クラストップの荷室容量でたっぷり積める
初代から収納スペースの広さに定評のあった日産 エクストレイルだが、そのスピリットは現行モデルにも受け継がれており、ミドルサイズSUVの中でトップクラスの荷室容量を持つ。
2列シート車なら、後部座席がほぼフラットに倒すことができ、奥行きは約1770mmと広々。スキー板やスノーボードなどの長尺物も悠々と積みこむことができるほか、段差がないため、車中泊を楽しむにも申し分ない。3列シート車の収納スペースは、シートの収納がある関係で2列シート車よりはやや狭めとなる。
日産 エクストレイルの性能・燃費・装備
ここでは、日産 エクストレイルの走行性能をはじめ、燃費などの基本性能をチェック。オフロードの走破性だけでなく、普段使いをより快適にしてくれる装備・機能についても見ていこう。
ポイント
- 走行性能:オン・オフを問わず、高い走破性を実現
- 安全性能:自車、他車、歩行者すべてに優しい
- 燃費性能:ガソリンとハイブリッドの差は少ない
- 装備・機能:レジャーをとことん楽しむ機能も搭載
走行性能:オン・オフを問わず、高い走破性を実現
選べるパワートレインは、2.0Lエンジン+モーターのハイブリッドと2.0エンジンを搭載したガソリン車が設定されており、それぞれ2WDと4WDが設定されている。4WD車には、アクセルONと同時に各種センサーから得られた情報をもとに、各車輪へと最適なトルク配分を行う「インテリジェント4×4」を搭載することで、滑りやすい路面もしっかりキャッチ。オフロードの走破性向上にも寄与している。
また、運転操作や車速、タイヤの状態もクルマが見守り、自動的にブレーキ圧やエンジン出力を調整する「VDC(ビークルダイナミクスコントロール、キャンセルスイッチ」を採用。さらにスリップを検知した際、該当するタイヤにブレーキをかけてグリップさせるブレーキLSDを採用することで、オフロードシーンなどで見られる乾いた路面と濡れた路面が混在するような走行シーンでも安定した走行を実現している。
安全性能:自車、他車、歩行者すべてに優しい
日産 エクストレイルには、クルマの前後左右360度を見守る「360°セーフティアシスト」が全車標準装備されている。それによって、衝突を予期すると自動的にブレーキ操作を行ってくれるインテリジェントエマージェンシーブレーキをはじめ、踏み違いによる衝突を避けるアシスト機能、車線の逸脱防止など、先進技術によって安全運転をサポートしてくれる。
また、高強度安全ボディ+歩行者傷害軽減ボディも採用。万が一の衝突時や接触時、乗員はもちろん他車や歩行者、自転車などの周りの通行者の安全も守るための安全性能を備えている。
燃費性能:ガソリンとハイブリッドの差は少ない
日産 エクストレイルの燃費性能は、ハイブリッド車のWTLCモードで15.0㎞/Lなのに対し、ガソリン車はWTLCモードで13.2㎞/Lと、その差は1.8km/Lとわずか。燃費のみで車両価格の差を埋めるのは難しいと言えるだろう。
モーターならではの力強い加速感を求める場合、深夜や早朝などの住宅街を走る機会が多く、ご近所に迷惑をかけたくないといったニーズがある場合は、ハイブリッドを選ぶのがおすすめ。逆に、そういった点にこだわりがなければ、車両本体がリーズナブルなガソリン車を選んだ方がよりお得に乗ることができる。
装備・機能:レジャーをとことん楽しむ機能も搭載
アウトドアシーンを強く意識した日産 エクストレイルのラゲッジルームには、防水フレキシブルラゲッジを採用。サーフボードやスキー、スノボ用品といった具合に濡れた状態の物を積載してもラゲッジルームに染み込むこともなく、汚れを拭き取るだけで清潔さを保つことができる。
また、シートにも同様の加工が施されているため、サーフィンや海水浴などのレジャーはもちろん、突然の雨で濡れた状態で乗車しても車内を汚すこともなく、さっと一拭きすれば車内空間を綺麗に保てるのも本格SUVならではの仕掛けと言えるだろう。
日産 エクストレイルおすすめポイント要約
日産 エクストレイルは、オフロードの走破性を確保しつつも、シティユースを強く意識したフォルムを身にまとい、違和感なく日常生活に溶け込んでくれるSUV。
ハイブリッド、ガソリン車ともに、ゆとりのある2.0Lエンジンを採用することで低回転域から高回転域までキビキビとゆとりのあるドライビングを楽しむことが可能。4WDなら、クルマが自動的に4つの車輪に対して最適なトルク配分を行なうことで的確に路面を捉え、どんなタイトな環境でも走破することが可能だ。
広いラゲッジルームに最大7名の乗車定員を設定するなど、レジャーシーンに求められる収納力が確保されているため、家族や気の合う仲間とレジャーをとことん楽しみたいドライバーにおすすめだ。