VVTを廃しながらも高出力化を狙ったKF型のターボ仕様
KF-DETは、軽自動車規格において高い動力性能と環境性能を両立することを目的に開発された、KF型のターボ仕様である。ターボチャージャーは乗用車用としては世界最小クラスとなるIHI製RHF25を採用。タービンホイールやコンプレッサーホイールの慣性モーメントを極限まで低減したことで、アクセル操作に対する応答性を高めるとともに、最大31万回転/分という非常に高い許容回転数を実現した。小径タービンでありながら充分な吸入空気量を確保できるため、低回転域から素早く過給を立ち上げ、高回転域まで安定した過給圧を維持することが可能である。
また、ターボチャージャーの高効率化は単に出力向上だけでなく燃費改善にも寄与している。実用域でのポンピングロス低減や運転負荷の軽減につながり、軽自動車に求められる経済性との両立を図っている。
一方で、自然吸気仕様のKFシリーズに採用される吸気側の可変バルブタイミング機構(DVVT)はKF-DETでは採用されていない。こうした基本設計と、小型・高効率ターボチャージャーとの組み合わせにより、KF-DETは軽自動車用エンジンとして優れたレスポンスと力強い実用性能、そして優れた燃費性能を高い次元で両立したターボユニットとなっている。
ダイハツ KF-DET 主要スペック
エンジン形式:直列3気筒DOHC
排気量:658cc
ボア×ストローク:63.0×70.4mm
圧縮比:9.0
最高出力:47kW/6400rpm
最大トルク:92Nm/4000rpm
吸気方式:ターボチャージャー
シリンダーブロック/ヘッド材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:直打式
VVT/VVL:In×/Ex×/×
点火順序:1-2-3
(タント エグゼ カスタム)



