Tulaが提供するDMDとは、モーター駆動時において、最適な運転条件下で戦略的に「トルクパルス(torque pulses)」を印加する純ソフトウェア技術。モーターやインバーターの損失低減を図るのが狙いだ。完全なソフトウェア制御のみで実装されることから(モーター、インバーター、ギアボックスなどの)物理的なハードウェアの追加や設計変更が一切不要。既存のe-Axle(電動ドライブユニット)に最小限の適合工数で統合可能であり、走行サイクル全体におけるエネルギー消費量を0.5%〜2.0%削減できるという。
「今回の合意はDMDの商業化における重要な一歩であり、当社の技術が幅広い電動パワートレイン用途にもたらす価値を反映したものです」と、Tula Technologyの社長兼CEOであるジョン・フュエルスト氏は述べている。「このティア1サプライヤーのEドライブ製品群全体に当社のDMD特許ポートフォリオをライセンス供与することで、複数の生産機会への道が開かれるとともに、主要な自動車市場におけるDMDの潜在的な普及範囲が拡大します」
知覚可能な騒音や振動(NVH)の悪化を伴わずに、HEVの燃費向上およびBEVの航続距離延伸を低コストで実現する手段として、特定Tier 1の製品群全体(米国、欧州、アジア地域)に一括採用された点に産業的価値があるといえるだろう。ライセンス対象範囲は、当該Tier 1の全E-driveポートフォリオ。
![by Car Styling [カースタイリング]](https://motor-fan.jp/wp-content/uploads/2025/04/carstyling-jp_logo.png)
