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日産キックス:「80km/h以下最強」は本当か? 230km走って確かめた。燃費と乗り味はどうだったか?

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日産キックス X(FF)車両価格○279万9900円

日産のコンパクトクロスオーバー、キックス。シリーズハイブリッドのe-POWERの第三弾にして「第一段階の完成形」でもあるキックスに都内~郊外を含めて230km試乗。燃費や乗り心地はどうだったか、確かめてみた。

ボディカラーのサンライトイエローは3万8500円のオプション。鮮やかで気分も盛り上がる。

日産キックスのパワートレーンは、日産が「e-POWER」と呼ぶシリーズハイブリッドのみだ。1.2ℓ直3自然吸気エンジンは発電専用。駆動はEM57型モーター(129ps/260Nm)が担う。電動車の魅力をバッテリー切れの心配なく味わえるのがe-POWERのウリである。

キックスのe-POWERは、e-POWERの第三弾(ノート、セレナに次いで)だ。当初は(勝手に)次期ジュークがエンジンとモーターも含めて全面的に改良した「e-POWER Gen.2」を積んでデビューするのだと思い込んでいた。
蓋を開けてみれば、ジュークではなくキックス(すでにグローバルで北米を中心に売られていたモデル)で、e-POWERもHR12DE型+EM57型交流同期モーター(リーフ、ノートとセレナe-POWERが採用している)、言ってみればe-POWER Gen.1だったから、正直言ってちょっと拍子抜けしたのも事実だった。

全長×全幅×全高:4290mm×1760mm×1610mm ホイールベース:2620mm
トレッド:F1520mm/R1535mm 最低地上高:170mm 最小回転半径:5.1m
車重:1350kg 前軸軸重850kg 後軸軸重500kg

試乗会で短時間ドライブしたときの印象は、「あれっなかなかいいじゃないか」というポジティブなものだった。その際にエンジニアに聞いた「キックスのe-POWERは、これまでのe-POWERの使い方を分析してネガをすべて消した『e-POWERの第一段階の完成形』です。80km/h以下なら最強です」という言葉が印象に残っている。

日産キックス「“e-POWER第1段階の完成形”モーター駆動の気持ち良さばかりが際立つ」燃費も計ってみた

ノート、セレナに続いて登場したe-POWER第三弾がキックスだ。日産の開発時は、キックスをもって“e-POWER第1段階の完成形”だと...

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エンジン制御については、この記事をご参照していただきたい。

80km/h以下最強というのは燃費のことで、80km/hを超える、高速巡航ではエンジンで発電してモーターで駆動するよりエンジンで直接駆動する方が効率が高いという意味だ。これは、キックスの、いやe-POWERの弱点というより「性格」である。高速になったらエンジンで駆動するようにすればいいじゃないかと思う人もいるだろうが、そうしたらシステムは重く価格も高くなってしまう。e-POWERはモーター駆動の気持ちよさをバッテリー切れの心配なしに味わえるのが良いところなのだ。毎日、高速道路を100km/h以上で長距離走る人はe-POWERではなく、ほかのパワートレーンを選ぶのが賢明だ。

エンジン形式:直列3気筒DOHC エンジン型式:HR12DE 排気量:1198cc ボア×ストローク:78.0mm×83.6mm 圧縮比:12.0 最高出力:82ps(60kW)/6000rpm 最大トルク:103Nm/3600-5200rpm 過給機:× 燃料供給:PFI 使用燃料:レギュラー 燃料タンク容量:41ℓ

日産グローバル本社地下でご対面。鮮やかなイエローが気に入った。
というわけで、「80km/h以下最強」を確かめるために、今回は最高速度を80km/hに決めて試乗することにした。

まずは、横浜の日産グローバル本社の地下で鮮やかなイエローのキックスを預かって首都高速を使って東新宿の編集部に戻る。やや混雑した平日の首都高はMAX80km/hの速度で流れている。Pro PILOTを使って速度は80km/hに設定して前が空いても80km/hを超えないようにして50km離れた編集部を目指す。

駆動はモーター(EM57型) 定格出力:95ps(70kW)  最高出力:129ps(95kW)/4000-8992rpm  最大トルク260Nm/500-3008rpm。バッテリー容量は1.47kWh。
ご存知の通り、日本の夏は過酷だ。この日も外気温計は38℃を示していた。日産車に(ほかの国産車も、だが)乗っていつも思うのはエアコンの優秀さだ。どんなに外が暑くてもすぐに車内を涼しくしてくれるエアコンは、素晴らしい。この性能はドイツ車も含めて輸入車がなかなか太刀打ちできない分野だろう。

快適なドライブで編集部に到着。燃費計は24.4km/ℓを示していた。過去最高燃費(20.4km/ℓ)だったので、「ベスト燃費を更新しますか?」と出た。WLTCモード燃費が21.6km/ℓだから、それも大幅に超えている。
「確かに80km/h以下、素晴らしいな」とまず実感した。

室内長×幅×高:1920mm×1420mm×1250mm
前席に175cm(標準体型)がドライビングポジションを取ると後席(同じ175cmの男性)の膝元は拳ひとつ分+アルファ の余裕がある。
シートは、両肩周りをサポートしない形状だが、なかなか良い出来。腰が痛くなることはなかった。

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