電動自転車事業への関与を深め、新たなモビリティを開拓するポルシェ

ポルシェがEバイク関連企業「ファズア」の全株式を取得。電動モビリティ事業の多角化を推進中

Eバイクを搭載するポルシェ タイカン
ポルシェは自動車の電動化だけでなく、様々な移動手段の電動化を推進している。
ポルシェはEバイク事業への関与を拡大すべく、電動自転車のドライブユニットを製造するドイツのスタートアップ企業「ファズア(FAZUA)」の買収を発表した。写真のようにEバイクを積んだタイカンで休日サイクリングに行くというライフスタイルを実現しやすくするべく経営環境を変化させている。

軽量電気駆動技術を持つファズア社

2013年にミュンヘンで設立されたファズアは、電動自転車用の軽量コンパクトな電動駆動技術を持つ新進気鋭の企業。写真は先日、同社が発表した電動バイク「ライド60」。
2013年にミュンヘンで設立されたファズアは、電動自転車用の軽量コンパクトな電動駆動技術を持つ新進気鋭の企業。写真は先日、同社が発表したEバイク「ライド 60」。

ファズア社は、2013年にミュンヘン・オットブルンを拠点として設立。電動自転車(Eバイク)に搭載されるコンパクトな電動駆動技術を保持しており、多くの有名ブランドにファズア製モーターや駆動技術を供給している。先日、ファズアが発表した新型Eバイク「ライド 60(Ride 60)」は、同社が誇る軽量コンパクトな電動デバイスをフレーム内に搭載しており、大きな注目を集めることになった。

ポルシェは2022年1月にファズアの株式20%を取得。ポルシェAGの財務担当役員、ルッツ・メシュケは今回のファズア買収について、次のように説明した。

「私たちはファズア社という、自転車業界において多くの経験を持つ強力なパートナーを得ることができました。ファズア社は軽量Eバイクというカテゴリーを生み出したパイオニアとして知られています。ポルシェが持つパイオニア精神にぴったりな、非常に革新的な企業だと言えるでしょう」

様々な電動モビリティを展開するポルシェ

今回のファズア買収も含め、ポルシェは電動自転車など、自動車以外の電動モビリティへの投資も増加させている。
今回のファズア買収も含め、ポルシェは電動自転車など、自動車以外の電動モビリティ分野への投資を増加させている。

1月にファズア社の株式20%を確保していたポルシェは今回、新たに全株式を取得。ポルシェはこれに先立ちクロアチアのEバイクブランド「グレイプ(Greyp)」の株式の過半数を取得しており、今後市場規模拡大が予想されるEバイク分野での存在感を増している。

将来的にポルシェのEバイク事業は、オランダのポノック・インベストメントと共同で進めている電動モビリティに特化した、ふたつのジョイントベンチャーに統合される予定。1社は高品質の次世代ポルシェ製Eバイクを開発・製造・販売し、もう一方は急成長が期待されるマイクロモビリティ市場における技術開発を行う計画だ。

さらにこれらのジョイントベンチャーとは別に、ポルシェは長年のパートナーであるロットワイルド社(Rotwild)と、現行Eバイク・シリーズの開発・販売も継続。2021年3月には新たに都市用の「Eバイク スポーツ(eBike Sport)」とオフロード仕様の「Eバイク クロス(eBike Cross)」という、ふたつのEバイクシリーズを発表している。

フル電動モデルのタイカンだけでなく、様々な電動モビリティへの関与を進めるポルシェ。

ポルシェ、Eバイク関連会社を買収。多角的な電動モビリティ戦略を推進

ポルシェは、急速に成長するEバイク(電動自転車)市場への関与を拡大している。今回、Eバイクの…

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