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Emma Raducanu x Porsche 911
5月にポルシェ・カレラカップGBを訪問
19歳のエマ・ラドゥカヌは、2021年の全米オープン女子シングルスで予選通過者として史上初となる、グランドスラム制覇を達成した期待のプレイヤー。そんな彼女は幼少の頃からテニスだけでなく、モータースポーツにも情熱を傾けていた。
2022年3月にポルシェのブランドアンバサダーに就任したラドゥカヌは、5月にポルシェ・カレラカップ・グレートブリテンが開催されていたブランズハッチ・サーキットを訪問。地元サーキットで、ポルシェのドライバーやエンジニアに会い、ポルシェ 911 GT3 カップのデザインやテクノロジーに関するレクチャーを受けている。
ポルシェのドライビングレッスンに参加
この夏、シルバーストーン・サーキットに隣接するポルシェ・エクスペリエンス・センターを訪れたラドゥカヌは、子供の頃からの大きな夢をまたひとつ叶えることになった。生粋のポルシェ・ファンとしても知られる彼女はポルシェ 911 カレラSに乗り込み、ドライビングレッスンに参加したのだ。
ドライビングコンサルタントによる指導とアドバイスを受けながら、最高出力450psを誇るスポーツカーで様々な路面状況を再現できるスキッドパッドや、サーキットドライブを経験。レッスンを終えたラドゥカヌは、笑顔で次のように振り返った。
「このコースでのドライブは、とても楽しい経験になりました。911はかなりパワフルですが、出力特性が滑らかなので、すぐに自信をもってドライブできますね。周回を重ねるごとにクルマの反応を予測できるようになりましたし、リズムに乗って走れたと思います」
「ドライビングはテニスの試合のようなもので、どのようにプッシュすべきか、どうすればベストな結果が得られるのか、クルマと一緒に学ぶことができます。インストラクターのグラハムは、私に良いアドバイスをたくさんくれて、とても勉強になりました。またここに来るのが楽しみです」
マーク・ウェバーが絶賛したラドゥカヌのドライブ
この日はドライビングレッスンに続き、同じくポルシェ・ブランドアンバサダーを務める元F1ドライバーのマーク・ウェバーと共にシルバーストーン・サーキットを走行することになった。最初はウェバーが911 カレラSのステアリングを握り、その後、ウェバーからのアドバイスを受けながら、ラドゥカヌ自身がサーキットドライブを経験している。
「私はこれまで多くのトップスポーツ選手に会ってきました。彼らは素晴らしい集中力と、いつだってベストを尽くそうとする強い意志を持っています。今日、私を横に乗せたエマが、911をドライブしましたが、そのポテンシャルは一目瞭然でした。テニスコートで見るのと同じ気迫で走行していたのです」と、ウェバーはラドゥカヌを絶賛。
「今回、マークと出会い、ポルシェでのトップレベルにおける勝利経験、そして彼自身のフィットネスへの拘りがわかりました。また、一緒にドライブするのが本当に楽しみです」と、ラドゥカヌもウェバーとの再会を誓っている。
ラドゥカヌは全米オープンの前哨戦として、8月14日から米オハイオ州シンシナティで開催される「ウェスタン&サザン・オープン」にエントリー。ポルシェは、4大大会に次ぐステータスを持つこのWTA1000イベントの公式カーパートナーを務めている。