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実は今が「史上空前の新車への買い替えタイミング」だった!
いま、史上空前の新車への買い替えタイミングが訪れている。
そう聞くと「『新車の納期が長い』ってニュースになっているくらいだから、いまは新車を買うタイミングではないのでは?」と思う人もいることだろう。
新車の納期が長くかかるのは事実だ。その原因は半導体不足、そして新型コロナ感染症拡大によるアジアのロックダウンの影響による部品不足。いま自動車メーカーは「たくさんの注文を受けてもクルマが作れない。売りたくても売れない」という状況に陥っている。
だから新車を発注してから時間が長くかかり、トヨタ・ランドクルーザーの「納期4年からのオーダーストップ」とか日産・フェアレディZの「発売前にオーダー終了」なんていう珍事まで発生したのだ。それらは極端な例ではあるが、通常であれば2ヵ月もかからない納期が、いまなら半年待ちはザラで、1年待ち、もしくはそれ以上というのも珍しいことではない。「新車はオーダーすればすぐ届く」という時代はすっかり過去の話なのだ。

たしかに、その状況だけを捉えれば「今は新車を買うタイミングではない」という判断も妥当ではある。だけど、それだけでは終わらないのが市場の面白いところ。
「新車が手に入らない」ということで「中古車の購入を希望する人」が増え、その結果として起きたのが「中古車価格の上昇」だ。中古車価格が上昇するということは、新車への買い替えの際に下取りに出すクルマの下取り額アップに直結する。だから結果的に、新車への乗り換えが超オトクという流れになっている。いつもより安く乗り換えられるのだから、この波に乗らなければソンではないだろうか。
「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないけれど、「コロナ禍になれば新車への買い替えがオトクになる」となっているのだ。
一般的に、クルマは古くなればなるほど下取り相場は下がる。しかし今はそうじゃない。「査定したら1年前に比べて下取り価格が上がっていた」なんていうのは珍しい話でもなんでもなく、あちこちにころがっている。というか新車がなかなか手に入らない世相を反映した今の常識である。
新車に買い替え考えているなら「いつ売るの? 今でしょ!」
筆者も先日、手元にある6年落ちのクルマのネット査定をしたら1年前に比べて査定額が3割以上も上がっていて悲鳴を上げそうになったほど。最高の乗り換え時がきている手ごたえを感じた。
また、所有している別のクルマの査定も驚くばかり。5年の残価設定ローンで購入し終わりが見えてきたので早めに新車を発注しようとディーラーで見積もりしてもらったのだが、あらかじめ決められた残価額の129万7753円に対し、ディーラーが提示した査定額は191万5000円。まさか61万7247円もおつりが戻ってくるなんて……ありがたや。そのお釣りを次のクルマの頭金にまわせば、実質的に次のクルマを約60万円引きで買えるようなものである。
さらに、とある筆者の知り合いは最近5年の残価設定ローンを終えて買い替えたのだが、当初設定されていた残価額100万円に対して、査定額は180万円だったという。「80万円もおつりが来ちゃった」という表情からは、笑みが隠しきれていなかった。

少しでも買い替えを考えているなら、まずは査定をしてみては?
注意すべきは、新車はすぐには届かないので買い替えの決断を早めに行うことだ。少なくとも入れ替えたい(新車が届いてほしい)1年前には商談をすることをオススメする。
いまクルマを所有している人は、新車に乗り換えるつもりがなくても、まずは下取り査定をしてもらうべきである。きっと、驚くほどの下取り額となり、史上最高のお買い得感をもって新車へ乗り換えることができるはずだ。手元にクルマがあっていつか買い替えようというなら、いま買い換えないのは損である。お金を捨てている、と言い換えてもいいだろう。
なかには、買い替えで新車が手元に来るのと同時に次のクルマを契約し、ほぼ出費なしの短いサイクルで次々と新車に乗り換えている強者もいるとかいないとか。
というわけで、大切なことなので最後にもう一度。
「新車にいつ乗り換えるの? 今でしょ!」
