BP5スバル・レガシィツーリングワゴン | コールマンのシングルバーナーの後釜にイワタニ製を導入してみた

BP5スバル・レガシィでアウトドアへ | イワタニFORE WINDSブランドのバーナー、マイクロキャンプストーブFW-MS01を試す

岩谷産業のアウトドアブランド「FORE WINDS」シリーズのコンパクトシングルバーナーFW-MS01。今年発売された新製品。高級感のあるケース、シリアル管理。心を揺さぶる日本製。
FORE WINDSと名付けられたイワタニのアウトドア用品ブランド。今回は、30年以上にわたって活躍してくれたコールマンのシングルバーナーの後釜にFORE WINDSのマイクロキャンプストーブFW-MS01を導入してみた。
TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

クルマの世界も同じなのであるが、次々と新しい製品が作り出されて便利になっていく。それにともない、消えていく文化や、開発が止まる技術、そして消えてしまう味もある。だが、新しい物は人々を「楽(ラク)」にし、技術の進歩で快適になることはほぼ間違いがない。僕らはその中心の国に住んでいる。

アウトドアの世界では、昔の用品を懐かしみ、プレミアム価格で取引されるグッズがある。まるでクラッシックカーの世界と同じだ。そのうえに新しいグッズも数多く販売され、廉価な物も増えて、なにを選んだら良いか迷ってしまう。良い時代である。

日本でのアウトドア用品は歴史的に、軽量が求められる登山用はヨーロッパ、BBQなど大人数で楽しむアウトドア用品はUSAからの導入が主流であった。ノースフェイス、シェラデザインは?になるけれど、この憧れのメーカーはテント、ウェア、シュラフ等であり、それらのブランドの調理器具は存在しないと認識している。

日本製となると、テントは小川テント、ダンロップブランドの山岳テント、石井スポーツのゴアテックスのシングルウォール「G-LIGHT」と、もちろん名品もある。だが、バーナーとなると、新富士バーナー、武井バーナー(僕自身は両製品とも所有していた)などがあるが、やはり購入するとなると海外製品に手が伸びがちだ。日本製のバーナーは販売店での展示も少なく、手にする機会が少ないからということもあるけれど。

現在、バーナーでもっとも人気があり、入手困難なのは新富士バーナー、SOTOブランドのレギュレーターストーブ、ST-301。

現在、使用中止、回収交換(2021年6月24日発表)。
ロットナンバーは下記にて確認してください。
http://www.shinfuji.co.jp/soto/news/st310kaisyu_news/

このような安全に関する対応もやはり日本の企業の素晴らしさだ。

もう一方で、カートリッジボンベCB缶と言えば、イワタニ製品がある。イワタニはOD缶を使用する名品プリムス製品も扱っている。そのうえにイワタニブランドのCB缶仕様のシングルバーナー、「カセットガス ジュニアコンパクトバーナー」も存在する。そしてFORE WINDSと名付けられたアウトドア用品ブランド。なんと3方向からのアウトドア製品のアプローチである。

岩谷産業のアウトドアブランド「FORE WINDS」シリーズのコンパクトシングルバーナーFW-MS01。今年発売された新製品。高級感のあるケース、シリアル管理。心を揺さぶる日本製。

FORE WINDSで今年発売されたFW-MS01というモデルは、新富士バーナーのST-301に対抗した王者、イワタニの反撃。やはり心が動かないわけがない。

正確に言うと、30年以上働いてくれたコールマンのガソリン、シングルバーナー、PEAK 1 400A (1984年8月製造)のガソリンタンクに穴が空いてしまい使用不可なってしまったから。ガソリンタンクをパーツとして手に入れられる機会があったなら、直すつもりではいるのだが。

さて、この超コンパクトでもなく、値段的にも決して安くはないFW-MS01。デザイン的にはごついガンダムチック。ケースは高級感があるEVAケース(エチレンと酢酸ビニールの共重体。水に強く弾力性がある)が付属されている。定格銘板と呼ばれるアルミ製の認識票があり、製品ひとつひとつ、をメーカーが管理している。

バーナーヘッドは平面。3mmほどの小さな風防で覆われている。その上に外周には11mmほどの風防が廻してあり、かなり風対策は万全だ。実際に強風下でも試してみたが、無風状態より熱伝導率は落ちるとは思うが、風対策をしなくてもかなりの高性能ぶりを発揮した。

また、脚の設計も面白い。本体に付属している脚は3本。CB缶側の短い脚は平面使用時、宙に浮いている。重量が掛かると、全体がしなってこの脚が機能する。装着するCB缶を脚として利用し、安定感を増しているのだ。このあたりは加工精度も必要とされるのだろうが、しなりも計算に入れたアイデアは抜群である。

また、脚やゴトクの開閉もほどよい硬さが保持されていて、収納時に勝手に広がったりせず煩わしく感じることもない。

「FW-MS01」にCB缶をセットした状態。安定感は高い。砂や土の上と言うよりも平面性の高いテーブル用に設計されているようだ。
「器具せんつまみ」と呼ばれている火力調整用のつまみ。左に緩めて火力をフルに上げても外れないようにロックがある。

「器具せんつまみ」と呼ばれる火力調整のつまみはスプリングが利いている。つまみをねじってスプリングの役目を持たし、どうやら余計な部品は使っていないようだ。また、畳んだ時にきちっと上を向く。廉価版のバーナーだと、収納する際、バルブを少し戻したりしなければならない物もあるのだ。これを可能とするには、確実にある一点から本体を加工し始めなくてはいけない高度な技術なはずだ。

ゴトク折り畳んだ状態。
ゴトクを開いた状態。ゴトクは本体に重量を逃がす設計。かなりの重量に耐えられる。

まだ数回の使用であるけれど、FW-MS01多くの場所に日本の技術と心遣いを発見できる。長く付き合えそうな一品である。

3本の脚はとてもスムーズに開く。CB缶側の短い脚は平面設置時に1mmほど宙に浮く。軽い時はCB缶で重量を支え、重いとこの脚が働く。CB缶も接点の一部としてより安定性を増す工夫がされている。
CB缶の回転式接続部。このプラステックパーツが金属なら良いのだが。どこかそんなパーツを販売してくれないかな。
今夜はタープを張らない。キッチン用品はシンプルに軽く。これなら急な降雨時にもすぐにクルマへ逃げ込める。

「アウトドアスパイス ほりにし」で遅めのランチを!

さて、食事に関しても、日本製を試してみる事にする。

シーズニングパウダー、シーズニングソルト類はアウトドアショップでも販売されるほど人気がある。

ディナーも日本製にこだわってみる。有名な「アウトドアスパイス ほりにし」食材は「紀州岩清水豚」、「鶏肉は錦爽鶏」。

その火付け役になった日本のシーズニングパウダー「アウトドア スパイス ほりにし」。これひとつでサラダ、肉料理とすべてを済ます。あ、もうひとつ、明治チューブでバター1/3。そのガーリック味。いやぁ、これも楽(らく)。このふたつだけ荷物に入れる。出掛けた先で美味しい物を探し出し、手に入れれば快適な食生活を味わえそうである。

まずは「錦爽鶏」の胸肉。スライスして「アウトドアスパイス ほりにし」をまぶす。
上面が白くなり始めたら返す。スキレットを使用。
「錦爽鶏」のモモ肉。こちらも「アウトドアスパイス ほりにし」をまぶす。初めての調味料なので、適量がわからない。
これ、美味しい。
「紀州岩清水豚」。脂が美味しそうなので、最後に焼く。こちらも「アウトドアスパイス ほりにし」を使う。
脂の多いお肉はさっぱりとした塩味でおいしさが増し、さっぱりとしたお肉はスパイス感で美味しく食べられる。シーズニングパウダーの元祖「クレイジーソルト」ファンにも「アウトドアスパイス ほりにし」はお勧め。
オープンデッキの木製カヌーを楽しむ。風強し。苦戦。
遅めのブランチ。さっと食べて午後のアクティビティに備える。行儀は悪いが食器は少なく。
「明治チューブでバター1/3」はアウトドアで非常に使い勝手がよい。ガーリック入りもある。これで簡単にガーリックトーストができる。トーストを焼くには角形の卵焼き器がサイズもぴったり。
ソーセージ2種、ピーマンに卵。味付けはこちらも「アウトドアスパイス ほりにし」で。
See you!

著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…