Honda eでキャンプに行こうよ! というお誘いのメッセージが届く。もちろん行きます! 今回は日本環境防災 Power Aid Japan主催の「EVオートキャンプ実正トライアル」に参加してみた。そんなわけで、今回は番外編。ジムニー(JA71C)はお留守番。
TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)
EVで往復600kmの旅
Honda eはBEV(Battery Electric Vehicle)という分野のEVだ。直訳すれば車載バッテリーに充電して走るクルマ。充電、走行、充電、走行の繰り返しとなる。 向かう先は新潟県三条市、Snow Peak HEADQUARTERS Campfield(スノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールド)。ここは憧れのキャンプ用品ブランド、スノーピークの本社に併設されたキャンプ場だ。僕はスノーピーク製品はタープ1、テーブル2、チタン製のカップ2、まぁそれくらいしか所有していない。 スノーピーク製品でなければならないなんて、硬い決まりはもちろんない。そこでテントはふたりが泊まれるワンポール、キャンピングベットを2セット、薪ストーブをインストールしてテーブルを用意すれば良いだろう。おっとチェアも2脚、忘れずに。
あいにくの雨ではあるけれど、新潟、三条市のスノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールドへGO~! Honda eのインパネは初代シビックに似ている。ステアリングも初代シビックのステアリングをモチーフにしているようで、ホンダファンにはたまらない。
目的地までは往復約600kmの旅だ。給電回数、またキャンプ場でのBEVは? と色々なことを想像しての雨のなかでのスタートだ。ナビシートからHonda eのインパネを見ていると、これ、初代シビックのインパネに似ている。ステアリングも初代シビックのステアリングをモチーフにしているようだ。あのCVCCの癖、「アクセルを戻しても回転がすぐに落ちない」が思い出される。排ガス規制に対して触媒を使わないで挑んだホンダの、当時の苦労と情熱が想像できる。 1回目の給電は高速道路。数回、グループのかたに給電時間や走行可能距離のことを聞かれる。BEVに興味を持たれるかたが多くなってきたようだ。
ボディカラーはチャージイエロー。可愛い容姿と相まって、目立ちます。さて、1回目の給電だ。給電時間や走行可能距離のことをグループのかた数名に聞かれる。
三条市までは高速道路で行かれるが、峠道を走るルートを選んでみる。残雪があり、川は雪解け水で溢れている。ふと立ち入った農道に入り込むとHONDA eはまるで墨絵の中。静けさの中、BEVがよく似合う。
到着後のテント設営も雨のなか。テントはワンポールのテンマクデザイン サーカスTC DX 。キャンピングベット2、薪ストーブ、テーブル、小型のチェア2とふたりならちょうど良いサイズ。奥にHonda e(写真左)。雨のなか、スノーピーク製の大きなヘキサゴンタープは頼もしい。さぁ楽しもう!
本部サイトはスノーピーク製の大きなヘキサゴンタープだ。肉を焼くグリルはスモーキージョーで有名なWeber社製。Weber Pulse 1000の電気グリル。専用アプリを使って手元のスマホで状況を確認でき、焼きあがりが通知される。肉に刺してあるセンサーにも注目。消費電力は1300w/100v。電源供給は日産リーフから行なっている。
チャコールグリル、ポータブルグリルのスモーキージョーで有名なWeberからWeber Pulse 1000電気グリル。専用アプリを使って手元のスマホで状況を確認でき、焼きあがりが通知される。肉に刺してあるセンサーに注目。消費電力は1300w/100v。電源供給は日産リーフから。
僕のテントは薪ストーブで暖房。外気温は摂氏6度と真冬並ではないけれど、それでも冷え込む。遅い2度目の? 夕飯はお刺身を。暖房が効いているので、冷たい食事も楽しめる。ここは新潟。海産物は外せないでしょ!
僕のテントには薪ストーブをインストール。で外気温は摂氏6度(写真左)。暖房が効いているので、夕飯にはお刺身。ここは新潟。海産物は外せない!
翌日も雨。ヒョンデ マーケティングチームからアイオニクック5が2台参加。まずはイメージ写真。一見、直線が多く感じられるデザインであるけれど、曲線も多く取り入れられていて美しい。お気に入りの僕のワンポールテントと、ヒョンデ アイオニック5。近い将来、BEVとの組み合わせも良いではないか。
ヒョンデ マーケティングチームからアイオニクック5が参加。まずはイメージ写真を1カット。
直線が多く感じられるデザインであるけれど、曲線も多く取り入れられていて美しい(写真左)。お気に入りの僕のワンポールテントとヒョンデ アイオニック5。
内燃機関のクルマも当然だが、EVの設計にはとくに「風」を意識していると思う。格納式のドアノブ、また電気を使うリアワイパーを省き、リアウイングにエアスクープを設けて水滴を飛ばす(これは内燃機関のクルマにもあったけれど)とかね。 インテリアは近代的なデザインとナチュラルの調和。ここはボルボの得意分野。だが、ボルボユーザーも納得できる仕上がりだと思う。運転席、ダッシュボード上の凹みにはフロントウインドウに写し出すプロジェクターが仕込まれている。 ヒョンデ アイオニック5のオプションに車中泊用のエアマットがある。左手前がエアの出し入れのバルブ(このバルブは高圧のエア式のアタックボート、SUPと同じもので耐久性は抜群)。
内燃機関のクルマも当然だが、EVの設計にはとくに「風」を意識している。格納式のドアノブ、電気を使うリアワイパーを省き、リアウイングにエアスクープを設けて水滴を飛ばす構造となっている(写真左)。室内は近代的なデザインとナチュラルの調和。運転席モニターの奥の凹みはフロントウインドウに写し出すプロジェクター(写真中)。オプションの車中泊用のエアマット。左手前がエアの出し入れのバルブ。このバルブは高圧のエア式のアタックボート、SUPと同じもので耐久性は抜群。
日産リーフにキャンピングトレーラー。
スノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールドは、キャンパー憧れの地だ。フリーサイトは180、電源サイトが10、「住箱」と呼ばれる冷暖房完備のキャビンも5サイトある。そして、Snow Peak初となる温浴施設を中心とした自然を感じる為の複合型リゾート施設「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」がグランドオープンし、今後もますます人気が出るに違いない。
会場は小高い丘陵地帯にあるスノーピーク ヘッドクォーターズ キャンプフィールド。新潟県三条市。憧れのキャンプフィールドだ。
フリーサイト180、電源サイト10、住箱サイト5。この4月にはSnow Peak初となる温浴施設を中心とした自然を感じる複合型リゾート「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」がグランドオープンした。
さて、帰路も雨。液晶ドアミラーに写るHONDA e。帰り道はランデブー走行。
おおおおっと、バッテリー残量が6%! 走行可能距離はあと13km。マジですかぁ~。往復約600km走行の為に給電は5回。高速、一般道ともに給電ポイントは数多くあり、困ることはほぼなかった。ただ、給電時間は1回30分(急速充電利用時)。焦ることなく、その時間をどう過ごすかである。が、焦って帰ってなんになる? ゆっくりと時を過ごせば良いのである。
霧が山肌を昇っていくと天気は回復に向かうはず。テントを叩く雨音も楽しめるようになるには、心の余裕が必要。ゴールデンウィークも直前です。皆さま良い休日を。
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