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この日を待っていた!
この日を首を長くして待っていたのです。主役の2アイテムを紹介しましょう。テントに入れる為に改良、追加した薪ストーブ。そして銅製のフライパン。
フライパンはこの日の為に半年前に入手していたものである。さて、お気に入りに囲まれる小さな空間を作り上げよう。来客は……まぁ来ても猪、カラスくらいかな。アウトドアで引き籠もり?!
薪ストーブをインストールするため、テントの上部のベンチレーションはフルオープン。
一酸化炭素警報機の高さは呼吸する鼻や口の位置がベストだ。一酸化炭素警報機はできればメーカー違いでふたつ使用することがベストだが、今回はひとつ。
問題は起こらなかったため、警報が鳴ることもなく表示はゼロのままで済んだ。だからといって必要ない訳ではない。灯油ストーブやガスストーブでも暖房をすることがあるので、所有はマストである。今回は無事にだったが、次回はしっかりと準備をしておこう。
テントの外に出て、排気のチェック、煙突ガードの温度もチェックする。スパークアレスターからはほとんど煙も出ず、すすもほぼない状態。
多くの煙やすすが出るのは、流入空気に対して薪の量が多いのではないかと推測する。また、薪の種類や薪に含まれている水分も影響するだろう。それを踏まえたうえで、綺麗に燃焼させれば、後片づけもよりラクになるはずだ。
薪を入れる回数は増えてしまうが、多くの薪を一度に入れすぎない。燃焼室は小さいのである。
薪ストーブは排気は煙突を使いテント外に。煙突を詰まらせたり逆流さえなければ、排気をテント内にしてしまう灯油ストーブやガスストーブよりも安全ということになる。もちろん400℃を超えてくるので、やけどには充分に注意が必要だ。
当日は珍しく温かな日。外気温はかなり高く、零下時と比べることはできないが、小さな火でもテント内は10℃以上、外気温に比べてラクに上昇させることができた。
就寝時は薪ストーブは消火する。そのときの寒さ対策は冬用のシュラフ、インフレーターマット、湯たんぽで。この “湯たんぽをシュラフに入れる” は、電源がなくても長時間、熱をキープしてくれるため、とてもお勧め。金属製の製品を選べば、薪ストーブで温めることができる。
シュラフは各メーカーが独自の基準で表記していることも多いので、選ぶのはかなり難しいが、僕はシュラフの性能を示す規格のひとつ、EN(ヨーロピアン・ノーム)を基準とすることが多い。
上限温度(Upper Limit)/快適温度(COMFORT)/限界温度(LIMIT)/極限温度(EXTREME)の表示があるため、参考にしやすい。そんな選択方法もある。
もちろん年齢、性別など、使用者はまちまちである。シュラフをひとつ入手して、これを基準に自分自身を当てはめていくことも必要だろう。例えばスリーシーズン用を購入、思ったよりも寒いと感じたら冬用はより低温下に対応するものを選ぶ、インナーシュラフを追加し対応していく、というのもひとつの手だろう。
かなりゴージャス!
アウトドアで一番の楽しみとなる食事! だが、回数を重ねるごとにメニューにいき詰まる。だが、新しい銅製のフライパン、という主役がいる。今回は、焼きだ。ぶらりと寄ったスーパーの食肉コーナーでメニューはあっさり決定した。
2割引、3割引! こうなると主夫は弱い。新しい銅製のフライパンでこれを焼くこととする。とくにアメリカ産の牛肉、僕は大好きなのである。
薪ストーブの棚を利用してウエイト。肉は常温に戻しておく。炊飯も銅製のシェラカップを使い、半合ほどを炊飯。銅は熱伝導率が高いので、肉のサイドはフライパンの縁につけるようにするだけで底部と同じように火が通っていく。
調味料はワサビのみだが、そろそろベーシックなニンニク、塩、胡椒が恋しくなってきた。とくにアメリカ産の牛肉は、先人の教えの調味料で調理していくのが良さそうだ。