ランボルギーニの誇るV12エンジンのスーパーカーも『トミカ』にラインアップ!

スーパーカーの頂点も『トミカ』にあります! トミカ × リアルカー オールカタログ / No.70 ランボルギーニ アヴェンタドール SVJ

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.70 ランボルギーニ アヴェンタドール SVJ (希望小売価格550円・税込)

ランボルギーニ アヴェンタドール SVJはイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニが製造販売している、いわゆる“スーパーカー”と呼ばれる高級スポーツカーで、アヴェンタドール・シリーズの高性能モデルとして2018年にデビューしました。

ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ 実車フロントビュー。
ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ 実車リヤビュー。

ランボルギーニのいわゆる“スーパーカー”はV型12気筒エンジンを搭載するモデルを頂点――フラッグシップ・モデル――と位置づけ、カウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴ(と限定車のレヴェントン)と代を重ね、ムルシエラゴの後継車として2011年にデビューしたのがアヴェンタドールになります。

アヴェンタドールのフレームはカーボンファイバー製セミモノコック構造。

前後をマルチチューブラーフレーム、キャビン部分をモノコック構造としたカーボンファイバー製セミモノコックを採用。サスペンションはプッシュロッド式、エンジンは新設計の6.5ℓ、L539型V型12気筒となっている。また、組み合わされるトランスミッションは7速の自動変速式マニュアルトランスミッションで、以前のカウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴと同様に、車両前方にトランスミッションを置き、プロペラシャフトを介して車両後方に備わるデフにトルクを流すという特殊な搭載方法がとられています。

また、0:100から40:60まで前後の駆動力配分を調整できる電子制御の4WDシステムを装備、センターコンソールに走りの特性のパフォーマンスセレクターがあり、一般公道での走行に適した弱アンダーの“ストラーダ”、シフトフィールが鋭くなる“スポーツ”、サーキットでの走行に適した加速ができる“コルサ”の3つのモードを選択できます。アヴェンタドールは0-100km/h加速は2.9秒以下、最高速度は350km/h以上に達すると言われています。

アヴェンタドールSVJには「速く走るため」の装備が満載されると同時に軽量化がはかられている。

さて、このアヴェンタドールは多くのバリエーション・モデルを生み、今や一大ファミリーを形成していますが、アヴェンタドールの進化改良型と言うべき存在が2016年に登場したアヴェンタドールSです。外観デザインに手が加えられてダイナミックな造形になると共に空力性能も改善されたほか、『ランボルギーニ・リヤホイール・ステアリング(LRS)』と呼ぶ、低速走行時には後輪を前輪と逆側に操舵して回転半径を抑え、一方、高速走行時には前輪と同じ側に切って安定した走行を可能にする四輪操舵システムが初採用されました。また、『LMS』と呼ぶ磁性流体ダンパーを使った『磁気レオロジー・サスペンション』が採用され、垂直方向はLMS、縦方向は4WDとESC、横方向はLDSとLRSで、車体を三次元でアクティブ制御します。ドライビングモードにはこれまでの3種類に加え、ドライバーの好みのセッティングにできる“エゴ”モードが追加されました。エンジンの最高出力も740ps/8,400rpmに引き上げられています。

そして、このアヴェンタドールSをさらに改良発展させたのが『トミカ』になっているアヴェンタドールSVJで、2018年にデビューしましたす。SVJとは『スーパー・ヴェローチェ・イオタ』のアルファベットの頭文字で、「スーパー・ヴェローチェ」とは「超高速」を意味し、「イオタ」はランボルギーニの伝説的な幻のスーパーカーにちなんだ名前です。

L539型V12エンジン。他のランボルギーニのV12エンジン搭載車同様に独特の搭載方法をとる。写真左下側が前方になる。
新開発されたトランスミッション。ATではなく7速のAMT、自動変速式マニュアルトランスミッションだ。

アヴェンタドールSVJはエンジンの吸排気システムが改良されて最高出力が770ps/8500rpm、最大トルクも720Nm/6750rpmに引き上げられています。外観デザインもさらなる改良が加えられていますが、そればかりでなく、『エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(ALA)』と呼ぶ可変空力システムの改良版である『ALA 2.0』が装備されています。これはフロントスポイラー中央とリヤウイングの中央根元にエア吸入口と左右1枚ずつの電動フラップを設置し、加減速などの車両状態に応じてフラップの開閉度合いを調整して空気抵抗の低減とダウンフォース向上を両立させると同時に、コーナーリング中にリヤフラップの開閉度合いを左右独立に調整して左右のタイヤにかかるダウンフォースと駆動力を可変させ、コーナーリング性能を改善させるもの。このALAは『ランボルギーニ・デイナミカ・ヴェイコロ・アッティーヴァ 2.0(LDVA 2.0)』と呼ばれるシステムで統合制御されます。

上質に仕上げられているが、まるでレーシングカーのようなコクピット。超高性能スポーツカーならではだ。

現在は2021年にデビューしたアヴェンタドール ウルティメがシリーズ最新にして最後のモデルとなっており、エンジンの最高出力は歴代中で最強を誇る780ps/8500rpmを達成、0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は355km/hに達しています。また、フロントバンパーなどのエアロパーツも専用設計のものが用意され、空力性能がさらに向上していますが、アヴェンタドールSVJから大きく変化しているわけではないとも言われています。

『トミカ』の『No.70 ランボルギーニ アヴェンタドール SVJ』は、アヴェンタドール・ファミリーの中でもエポックとなっている実車を上手く再現している1台です。この憧れの超高性能スポーツカーをコレクションに加えてみてはいかがでしょう?

■ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ 4WD 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4943×2098×1136

ホイールベース(mm):2700

トレッド(前/後・mm) :1720/1680

車両重量(kg):1525

エンジン形式:L539型 V型12気筒

排気量(cc):6498

最高出力:566kW(770ps)/8500rpm

最大トルク:720Nm(73.4kgm)/6750rpm

トランスミッション:7速AMT

サスペンション(前後):ダブルウィッシュボーン

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 255/30ZR20 (後)355/25ZR21

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