トヨタ車随一のタフさを誇るアイツも『トミカ』になってます!!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.67 トヨタ ハイラックス

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.67 トヨタ ハイラックス (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

トヨタのハイラックスは1968年の登場以来、世界180か国以上で1700万台以上が販売されているピックアップトラックで、日本国内で新車販売されている唯一のピックアップトラックになります。現行最新モデルは2015年にデビューした8代目にあたるGUN125型です。

トヨタ ハイラックス 実車フロントビュー(X/アティチュードブラックマイカ/2020年モデル)
トヨタ ハイラックス 実車リヤビュー(X/アティチュードブラックマイカ/2020年モデル)

ハイラックスは日本ではサイズが大きいため、1ナンバークラスで毎年車検が必要、高速道路での料金が少し高いといった面から不人気となり、2004年に販売を終了しましたが、堂々とした佇まいがもたらす人とは違うモノを所有する喜びや、世界中で鍛え抜いたタフさを評価する人が少なくなかったため、2017年に13年ぶりに導入されました。『トミカ』の『No.67 トヨタ ハイラックス』は、当然ながら、この8代目モデルを再現しています。なお、実車はタイで生産された車両を輸入販売するという形をとるため、正式な車名は『トヨタ・ハイラックス』ではなく『TMTハイラックス』になります。TMTとはトヨタ・モーター・タイランドの略です。

ハイラックスは「道が人を鍛える。人がクルマをつくる」という考えのもと、開発チームが森林地帯のぬかるみで荒れたオフロード、50℃超える暑さの砂漠地域、雨期には冠水してしまう生活道路など、世界中の様々な道を走り、使用環境を実際に体験して、「クルマを駆るのにストレスを感じない」人に優しい新たなタフさの実現を目指し、「低燃費がもたらす、ゆとりある航続距離」「過酷な道を安全に走るための疲れにくい乗り心地」「車内外とのコミュニケーションに影響しない静かな室内」という新基準を設けて開発されました。

新開発されたハイラックスのフレーム。フレームサイドレールの断面積が拡大されているのが大きな特徴。

まず、頑丈さ、安全性の向上と合わせ、乗り心地も改善するため、フレームサイドレールの断面が拡大されたフレームが新開発され、衝撃吸収性と振動減衰性を高め、より高い走破力としなやかな乗り心地を実現するためリーフスプリングとショックアブソーバーが改良されました。

ハイラックスにより日本で初めて導入された2.4ℓの2GD-FTV型ディーゼルエンジン。

日本で初めて導入された2.4ℓの2GD-FTV型ディーゼルエンジンは、低速トルクを大幅に向上させて全回転域で力強い走りを実現する一方、低燃費化によって航続距離を伸長して走行燃費11.8km/ℓを達成しており、さらにエンジンノイズの低減により、高い静粛性を実現しています。また、整備性も向上させており、メンテナンスや修理の時間も低減させています。これに組み合わされる新開発の6速トランスミッションは、多段化とギヤ比の最適化によってエンジン性能を最大限に生かし、力強い走りと低燃費の両立を実現しています。

不整地や滑りやすい路面では4輪駆動に切り替えることで、快適性と走破性を両立する。

さらにダイヤル操作で駆動方式を選択できるパートタイム4WDシステムを装備。市街地や高速道路では静粛性や燃費性能に優れた2輪駆動とし、不整地や滑りやすい路面では4輪駆動に切り替えることで、快適性と走破性を両立。また、ヒルスタートアシストコントロールやアクティブトラクションコントロール、ダウンヒルアシストコントロールを設定することで、様々な路面状況に応じて駆動力を制御。オンロードからオフロードまで本格4WD車としての高い走行性能を実現しています。

外観では、フロントフェイスは厚みのある力強いバンパー部と、薄く一体感のあるアッパーグリルとLED ヘッドランプとを対比させることで、タフさと洗練さを両立したものとなっています。サイドは、ホイールフレアを力強く張り出して躍動感を表現しつつ、その強い抑揚をボディ全体にスムーズに融合させた艶やかな面の動きにより、従来のピックアップにはない洗練されたエモーショナルさを表現しています。

新しさと高級さが表現されたハイラックスのインパネまわり。(X/内装色ブラック/2020年モデル)

インテリアに目を向けると、「タフ&エモーショナル」をコンセプトに、迫力と躍動感を表現したものになっています。インストルメンタルパネルは伸びやかに広がった塊感のある断面が力強さを表現しており、タブレット風オーディオ、4WD 切替えスイッチ、ラグジュアリーなシートの採用により、新しさと高級さを表現しています。

使い勝手の面では、デッキの低位置にスチールバンパーを設定することで荷物の積み降ろし時の乗降性を確保したほか、大型のアシストグリップを配置し、スムーズな車両の乗降に貢献しています。また、クルマだけでなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティや、車線逸脱の回避を支援するレーンディパーチャーアラートを搭載するなど、安全性への配慮も抜かりはありません。

パリダカラリーなどのクロスカントリーラリーではハイラックスを改造したラリーカーが活躍している。

2019年に行なわれた改良で安全装備はさらに充実がはかられ、プリクラッシュセーフティの検知機能を向上させ、新たに夜間の歩行者と昼間の自転車運転者にも対応したほか、レーンディパーチャーアラートには、警報だけでなく逸脱抑制も行うヨーアシスト機能が搭載されました。さらに、適切な車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)、道路標識をディスプレイに表示し、見逃し防止をサポートするロードサインアシスト、前方のクルマの発進をお知らせする先行車発進告知機能が採用されています。さらに、路の走破性の向上に向けてリヤデフロックの設定を拡大し、全車標準とされています。

なお、2020年にマイナーチェンジが行なわれ、フロントフェイスが大型の台形のものに変更されましたが、厳密に言えば『トミカ』の『No.67 トヨタ ハイラックス』は、このマイナーチェンジ後の最新仕様を再現しています。この、世界中で頼りにされているタフなピックアップトラックを、あなたのコレクションにも加えてみてはいかがでしょう?

■トヨタ ハイラックス Z主要諸元

全長×全幅×全高(mm):5340×1855×1800

ホイールベース(mm):3085

トレッド(前/後・mm) :1535/1550

車両重量(kg):2100

エンジン形式:2GD-FTV型直列4気筒DOHC直噴ディーゼル可変ターボ

排気量(cc):2393

最高出力:110kW(150ps)/3400rpm

最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1600-2000rpm

トランスミッション:6速AT

サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/リーフリジッド

ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ドラム

タイヤ:(前後) 265/65R17 112S

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