日本を支えるあの軽商用車の最新モデルも『トミカ』デビュー!!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.30 ダイハツ ハイゼット

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.30 ダイハツ ハイゼット (サスペンション可動/後部ドア開閉 ・希望小売価格550円・税込)
『No.30 ダイハツ ハイゼット』リヤビュー。後部ドアが開閉します。

ハイゼットはダイハツの軽自動車、軽貨物車です。初代モデルは1960年、ダイハツ初の四輪車としてデビューしました。ダイハツ車の中ではもちろんのこと、軽自動車全体の中でも最も古い車名(商標)となります。車型は基本的にトラックとバン(カーゴ)ですが、7代目モデルから両者の中間のようなスタイルのデッキバンが加わるようになりました。

以来、ハイゼット・シリーズは常にユーザーのニーズを追求し、時代変化に合わせて進化し続けてきたロングセラーカーとなり、現行最新モデルで実に11代目を数えています。ハイゼット・シリーズは農業などの第一次産業から建設業、配送業など、幅広い業種のユーザーの“働く相棒”として、地方部から都市部まで全国津々浦々で使用され、累計生産台数は750万台以上に上ります。

ハイゼット カーゴ実車フロントビュー。
ハイゼット カーゴ実車リヤビュー。

2021年にデビューした最新の11代目モデルは、近年の働き手の多様化や少子高齢化による労働力不足、新たな使用用途への対応など、軽商用車を取り巻く環境変化に対応するべく、商用車として初めて『DNGA(Daihatsu New Global Architecture)』を展開しています。『ハイゼット カーゴ』とその乗用車版の『アトレー』のプラットフォームを一新するとともに、『ハイゼット トラック』も含めFR用CVTを軽商用車として初めて採用、燃費や静粛性、発進性などの基本性能を向上させています。

燃費・発進性・静粛性などを大幅に向上させた、搭載性に優れる新開発FR用CVT。

この新開発FR用CVTは、小型化することで軽商用車の床下スペースへの搭載を実現しているほか、燃費・発進性・静粛性などを大幅に向上させて、運転中のストレスを軽減しています。また、変速比幅を拡大し、発進時はLOWギヤ化したことにより、力強い発進性能を実現。駆動力が途切れることがない無段階変速により、スムーズな加速で登坂時も快適なものとしています。この結果、燃費は『ハイゼット カーゴ』でWLTCモード15.6km/ℓ(JC08モード20.5km/ℓ)、『ハイゼット トラック』でWLTCモード16.5km/ℓ(JC08モード21.0km/ℓ)の優れた燃費性能を実現し、2022年度から小型貨物車に新しく適用される商用CAFE規制の基準値に対応しています。

加えて『ハイゼット トラック』には、従来はMT車のみに搭載されていたスーパーデフロックを軽キャブトラックで初めてCVT車にも設定し、ぬかるみなどでの悪路走行をサポートしています。それだけでなく、CVT車にクラス初となる電子制御式4WDを採用。用途に応じてスイッチ操作で2WD/4WD AUTO/4WD LOCKの3モードを選択可能です。4WD AUTOモードでは、路面に合わせて最適な前後駆動力配分を行なうことで、悪路や雪道など滑りすい路面を走行時の安定性を確保するとともに、乾燥した路面でのタイトコーナーブレーキング現象を抑制します。これに加えて最新の予防安全機能である『スマートアシスト』などを採用することで、高まる安全・安心へのニーズに対応しています。

視認性が高い大型メーターを装備するなど、使い勝手の良さを追求しているインパネ。

また、11代目ハイゼットは、ラストワンマイルを担う小口配送ニーズの増加や建設業の方々の多能工化などによる多くの荷物を効率的に積みたいというニーズに応え、車体形状のスクエア化などによりクラス最大の積載スペースを実現するとともに、荷室の側面や床面のフラット化など、荷物を傷つけることなく効率的に使用できる使い勝手の良さを追求しています。インテリアは視認性が高い大型メーターや使い勝手の良さを追求したインパネ、耐久性を向上させたシート表皮を採用、機能性と快適性をさらに向上させています。

車体構造のスクエア化によりクラス最大の荷室長・荷室幅(4名乗車時)・荷室高、フラットで使い勝手の良い荷室スペースを実現している。

前述のように『ハイゼット カーゴ』は車体構造のスクエア化によりクラス最大の荷室長・荷室幅(4名乗車時)・荷室高、フラットで使い勝手の良い荷室スペースを実現し、効率よく快適に仕事ができる多数の収納スペースや快適装備を充実させていますが、『ハイゼット トラック』では従来からの広い荷台スペースと仕事の効率性を高める室内スペースに加え、誰でも使いやすい充実した快適装備を備えています。また、乗用車版の『アトレー』は『ハイゼット カーゴ』の積載量と積載スペースを最大限活用するため商用車(4ナンバー)化、レジャーなどのニーズに最適な『アトレー』ならではの快適装備に加え、質感にこだわった専用エクステリアおよびインテリアデザインとしています。加えてデッキバンを『アトレー』にも新設定し、より幅広いニーズに対応しています。

デザインは新しさを表現しつつも、日本の古い家並みにも自然に溶け込むものだ。

2022年8月第3土曜日に『トミカ』に、それまでの『No.30 日野レンジャー 重機搬送車』に代わって加わった『No.30 ダイハツ ハイゼット』は、この11代目ハイゼットのバン車型、『ハイゼット カーゴ』をモデル化しています。ロワバンパーのみでの交換が可能となり、修理時の経済性に寄与する上下2分割構造のフロントバンパーや、コーポレートマークと車名マークの位置を右側に変更したことで、広告スペースを従来よりも広く確保したリヤまわりなど、商用車らしいシンプルで力強いデザインへ進化したスタイルを上手く再現しています。また、バックドアが開閉する仕掛けも楽しいことでしょう。この最新の軽バンを、コレクションに加えてみてはいかがでしょうか?

■ダイハツ ハイゼット クルーズターボ 2WD 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1890

ホイールベース(mm):2450

トレッド(前/後・mm) :1305/1300

車両重量(kg):950

エンジン形式:KF型直列3気筒DOHCインタークーラーターボ

排気量(cc):658

最高出力:47kW(64ps)/5700rpm

最大トルク:91Nm(9.3kgm)/2800rpm

トランスミッション:CVT

サスペンション(前/後):ストラット/リジッド

ブレーキ(前/後) :ディスク/ドラム

タイヤ:(前後) 145/80R12 80/78N LT

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.30 ダイハツ ハイゼット(初回特別仕様) (サスペンション可動/後部ドア開閉 ・希望小売価格550円・税込)*初回出荷のみの特別仕様(特別色)です。

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2022年8月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.30 日野レンジャー 重機搬送車』に代わって『No.30 ダイハツ ハイゼット』が登場します。なお、『No.30 ダイハツ ハイゼット』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.107 衛星通信車』に代わって『No.107 スバル サンバー ひまわり』が登場します。

No.107 スバル サンバー ひまわり(サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

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