あのBMWの話題の最新電気自動車も『トミカ』にデビューです!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.36 BMW i4

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.36 BMW i4 (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)
No.36 BMW i4 (初回特別仕様)(サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

2022年11月の第3土曜日に、それまでの『トミカ』の『No.36 ダイハツ ロッキー』に代わって登場したのが『No.36 BMW i4』です。BMW i4は、ドイツのBMWが製造販売する電気自動車です。さて、BMWが製造販売している自動車には特定の名前が無く、基本的には1~8までの数字やアルファベットを使って特徴を表す名前とするルールがあります。数字の最初の1ケタはシリーズをあらわし、原則として数字が大きくなるにつれて自動車のサイズが大きくなり、内容も豪華になります。また、この数字は普通は3ケタで、最初の1ケタがシリーズ名、2ケタ目と3ケタ目がエンジンの排気量を示します。さらに4ケタ目にエンジンの種類を示すアルファベットが付けられます。ガソリンエンジン車は「i」、ディーゼルエンジン車は「d」となります。

BMW i4 eDrive40 実車フロントビュー(本国仕様・2022年モデル)
BMW i4 eDrive40 実車リヤビュー(本国仕様・2022年モデル)

BMW i4は、このルールに従って数字を見ると4シリーズの自動車だとわかります。BMWの自動車の中でも世界的に高い人気を誇っている中型車が3シリーズで、その車型には「セダン」、ステーションワゴン・タイプの「ツーリング」、ステーションワゴンとSUVの利点を兼ね備えた「グランツーリスモ」の3種類がありますが、かつてはスポーティな2ドアの「クーペ」やオープンカーになる「カブリオレ」もありました。その「クーペ」モデルから派生して独立したシリーズが4シリーズです。4シリーズは3シリーズと基本的な車体構造や内装などを共用していますがデザインなどは大きく異なり、よりプレミアムな性格となっています。この4シリーズの4ドア・クーペ・モデルである「グランクーペ」をもとに作られたのがBMW i4です。数字の前に付けられたアルファベットの「i」は電気自動車をあらわし、電気モーターには排気量が無いので、数字はシリーズ名をあらわす1ケタだけになっているのです。

2022年11月現在、BMW i4には、ベーシックな『eDrive40』とパワフルな『M50』の2つの基本モデルがあり、『eDrive40』の特別仕様である『eDrive40 M Sport』と『M50』の特別仕様の『M50 x KITH』があります。

BMW i4に搭載されている『第5世代 eドライブ』ユニット(分解写真)。

『eDrive40』は最高出力250kW(340PS)、最大トルク430Nmを発揮する電気モーターをリヤに搭載するベーシックな後輪駆動モデル。ボディ床下に収納されるリチウム・イオン電池容量は210.6Ah、総エネルギー量は83.9kWhで、一充電での走行可能距離は604km、交流電力量消費率は157Wh/kmです。『M50』は前輪を駆動する電気モーターと後輪を駆動する電気モーターをそれぞれ1基づつ持つ4輪駆動モデル。前輪を駆動する電気モーターは最高出力190kW(258PS)、最大トルク365Nmを発揮、後輪を駆動する電気モーターは最高出力230kW(313PS)、最大トルク430Nmを発揮し、システム・トータルでの最高出力は400kW’(544PS)、最大トルクは795Nmに達します(スポーツ・ブースト・モードの場合)。ボディ床下に収納されるリチウム・イオン電池容量は210.6Ah、総エネルギー量は83.9kWhで、一充電での走行可能距離は546km、交流電力量消費率は173Wh/kmとなっています。

BMW i4には最新の充電テクノロジーが採用されており、普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応している。

また、BMW i4には最新の充電テクノロジーが採用されており、普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応。普通充電では自宅などに設置した6.4kWの『BMWウォール・ボックス(200V/32A)』を使えば一晩(約15時間)で、充電開始時0%の状態から100%まで充電出来ます。急速充電(CHAdeMO)では、現在主流となっている90kW充電器の利用により、約40分で充電開始時0%の状態から約80%までの充電が完了します。また、僅か10分の急速充電で、『eDrive40』なら最大約90 km、『M50』なら約75km程度の航続可能距離を伸ばすことが出来ます。さらに、BMWのディーラーへの設置などで今後の普及が見込まれている 150kWの急速充電器を利用の場合は、約30分で充電開始時0%の状態から約80%までの充電が完了します。

これらの電動ユニットや充電ユニット、高電圧バッテリーはすべてBMWで開発されたもので、BMWではこれらを『第5世代eドライブ・システム』と総称しています。このシステムの特徴はパッケージングの妙、つまり電気モーター、トランスミッション、電装系がすべて一体の構成部品として組み込まれているため、エネルギー変換の効率が向上している点にあります。

BMW i4 eDrive40の透視図。ガソリン車などと同じCLARプラットフォームが用いられ、バッテリーは低重心化のため低い位置にフロア材のように配置されている。

BMW i4はガソリンあるいはディーゼルエンジンの4シリーズと同じ、新型のCLARプラットフォームを使用しており、その優れたシャシー性能はそのまま生かされています。またサスペンションも他の4シリーズ同様で、加速時またはブレーキング時のボディのディッピング 動作を低減するよう設計されたダンパー・システムと、トラクションと安定性を向上させるARB(アクチュエーター・コンティギュアス・ホイールスリップ・リミテーション)を備えています。

BMW i4 eDrive40のコクピット(本国仕様・2022年モデル)。2つのパネルの一体型のユニットである『BMWカーブド・ディスプレイ』が配されてグラスコクピット化され、電気自動車感が高められている。

外観はスポーティでエレガントなデザインを持つ4シリーズの『グランクーペ』がベースだけに、その美点を十分に継承、インテリアもゆとりに満ちたラグジュアリーな室内空間を継承しています。コクピットには12.3インチのインスツルメント・パネルと14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成された一体型のユニットである『BMWカーブド・ディスプレイ』が配され、これはタッチ操作だけでなく音声やジェスチャーによる操作も可能なユーザー・インターフェイスとなっています。さらに一流作曲家によって作曲された『BMWアイコニック・サウンド・エレクトリック』が電気自動車ならではの走行音を文字通り“奏で”ます。

安全機能・運転支援システムも最新世代となっており、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム『ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能』が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能となっています。また、数々の最先端の運転支援システムが標準装備されています。また、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能『BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント』も搭載されています。

BMW i4は安全機能・運転支援システムも最新世代。一定の条件下でステアリングから手を離しての走行が可能とする運転支援システム『ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能』も装備。

『トミカ』に新たに加わった『No.36 BMW i4』は、最新テクノロジーを搭載し、卓越したパフォーマンスと快適性を兼ね備えたこの新型電気自動車の特徴をうまくとらえてモデル化しています。話題のプレミアム電気自動車をコレクションに加えてはいかがでしょう?

■BMW i4 eDrive40 Standard 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4785×1850×1455

ホイールベース(mm):2855

トレッド(前/後・mm) :1601/1630

車両重量(kg):2080

モーター形式:HA0001N0型 交流同期式

最高出力:250kW(340ps)/8000rpm

最大トルク:430Nm(43.8kgm)/0-5000rpm

バッテリー総電力量:83.0kWh

一充電走行距離:604km(WLTCモード)

トランスミッション:1速可変レシオAT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後):ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前後) 225/55R17

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.13 日産 フェアレディZ NISMO GT500 (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2022年11月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.36 ダイハツ ロッキー』に代わって『No.36 BMW i4』が登場します。なお、『No.36 BMW i4』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.13 日産 GT-R NISMO GT500』に代わって『No.13 日産 フェアレディZ NISMO GT500』が登場します。

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